私学探検隊

ますます進化する2年目のMITA International School 思考の扉を開く相互通行型授業と特色ある2つのクラス

女子の伝統校である戸板が、2015年度から共学の三田国際学園に生まれ変わって2年目。イマージョン教育の展開を打ち出した「インターナショナルクラス」の設置や、「自ら考える力」を伸ばすアクティブラーニング形式の「相互通行型授業」を全教科で実施するなど、新しい学びで注目を集めている同校。今春の入試の出願者は3088人と、昨年度2120人を大きく上回る結果となりました。グローバル社会で活躍する人材の育成を目指す三田国際学園の教育に迫ります。

相互通行型授業が常に思考する環境を創出
三田国際学園は、実践的な英語力やコミュニケーション能力、サイエンスリテラシーやICTリテラシーといった知識やスキルを土台として、「相互通行型授業」を教育の柱に据え、未知の問題へ立ち向かい解決できる思考力の習得を目指しています。この「相互通行型授業」とは、どのような授業なのでしょうか。「手法は時と場合により様々ですが、いわゆる問題解決型のアクティブラーニングを主体としています。本校では一部の教科、授業で単発的に行うのではなく、全ての教科で継続的に実践しています。そのため常に自分の頭で考えること、自分の考えを発信することが求められる環境になっているといえます。こうした思考のトレーニングが日々積み重ねられることによって、たしかな思考力が身につくと同時に、コミュニケーションスキルや創造性、発想力が磨かれていくと考えています」と、広報部長の今井誠先生は説明します。

授業は、教員の質問から始まり、仮説を立て、グループで議論、検証し、自分たちの意見を再構築します。そして最終的にはプレゼンテーションを行い教室全体でその思考のプロセスや多様な考えを共有するところまでたどり着きます。
「生徒は45分の授業があっという間だと言います。教員の出したテーマに興奮した様子で、休み時間も夢中で議論を続ける様子をあちこちで目にします。教員もまた生徒の好奇心に火をつける授業を行うために教員研修では必ず模擬授業を行っていますし、教員同士の日ごろの意見交換も活発に行われています」(今井先生)

p46_NLw1609_三田国際_201_trim  ICT教育の充実
同校ではWi-Fiが全館完備され、生徒・教員全員がタブレット端末を持ち、いつでもどこでも情報収集や情報共有、そして発信ができるような体制を整えています。また、ICTを利用するだけでなく「創る側=クリエーター」の育成にも力を入れ、プログラミングやアプリ制作などのワークショップも開催しています。

 
創造性を育む基礎ゼミ本科クラス
中学には、特色の異なる「本科」と「インターナショナル」2つのクラスが設置されています。本科クラスでは、相互通行型授業を中心に、生徒の自発的な学習意欲を引き出し、学ぶ楽しさ、知る面白さを追求します。英語授業も週8時間実施し、その大半の授業にネイティブ教員が関わります。生きた英語に触れながら、基礎学力を定着させ、1年次の英検3級取得を目指します。

2年次から始まる基礎ゼミナールは、本科クラスのみ実施するプログラムで、興味・関心のあるテーマを選択してフィールドワークや実験などの研究活動を行います。言語と文化、個人と社会、実験科学、数学とコンピュータの4分野に関わる8講座を開講し、1年目は情報収集の方法や論文の書き方など「学び」の技法を身につけることから始まり、研究テーマを決定、活動のアウトラインを描きます。そして2年目から本格的に研究活動を行い、紀要にまとめ、秋の学園祭でその研究成果をプレゼンテーションします。2年間を通してひとつの学問分野を探究し、生徒一人ひとりが創造性を発揮できます。
 

<本科クラス>基礎ゼミナール開講講座(平成28年度)
グループ 講座名
言語と文学 文学を味わう
ことばを科学する
個人と社会 経営実践講座
社会科学研究方法論
実験科学 微生物学実験講座
生物を考える
数学とコンピュータ科学 見て・創って・感じる数学
Tech!(プログラミング)

 
生きた英語に触れられる環境インターナショナルクラス
一方インターナショナルクラスは、帰国子女など英語を自由に話せる生徒と、これから英語を学び始める生徒をともに受け入れ、HRクラスを編成、副担任はネイティブの教員が務め、行事やクラブ活動などにも関わり、日常的に英語でコミュニケーションする環境があります。

週9~10時間の英語の授業は英語力に応じて「Standard/Intermediate/Advanced」の3レベルで展開します。Advancedでは数学、理科、社会も専門分野を持つネイティブの教員によるAll Englishの授業を受けることができます。副教材として海外のテキストなどを使用しますが、文部科学省の指導要領に沿ったカリキュラムを設定しています。

英語既習の生徒は高い英語力を維持しながら学ぶことができ、「英語ゼロ」の生徒は、「英語のシャワー」のある環境で基礎をしっかりと身につけることができます。そして、さまざまなルーツを持つクラスメイトや教員とのコミュニケーションを通じて、異文化を理解する豊かな感性、多様性を受容するおおらかな姿勢が育まれます。
 

<インターナショナルクラス>英語力別授業展開
STANDARD
英語ゼロベースから
OK
  INTERMEDIATE
相応の英語学習歴
のある生徒
  ADVANCED
ネイティブレベルの
英語力の生徒
 
ホームルームは英語力に関わらず編成。担任は日本人、副担任はネイティブの教員
 

英語
ネイティブと日本人によるチーム・ティーチングを主体とした授業


その他の教科
日本人教員による日本語の授業

 

英語
ネイティブ教員による英語での授業


その他の教科
日本人教員による日本語の授業

 

英語・数学・理科・社会
ネイティブ教員による英語での授業


その他の教科
日本人教員による日本語の授業

 
目指す進路に応じた4つの高校コース
高校進学時には4つのコースがあり、2年次に文理選択を行う「本科」、コミュニケーションツールとしての英語習得に加えて留学プログラムのある「スーパーイングリッシュ」、基礎研究プログラムで研究者たる姿勢で学ぶ「スーパーサイエンス」、そして海外進学を視野にAll English授業で学ぶ「インターナショナル」(※中学インターナショナルクラスの生徒が対象)と、自分の強みや将来目指す進路に応じた学びが用意されています。

   サイエンスラボでの実験
理科では週1~2回の実験授業や調べ学習を通して、論理的思考を習慣づけるとともに、身近な現象の原理・原則への理解を深め、問題解決の糸口を考察する力を育てます。大学の研究室レベルの機器がそろうサイエンスラボは生徒の発想の源です。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

三田国際学園中学校
[学校HP]http://www.mita-is.ed.jp
〒158-0097 東京都世田谷区用賀2-16-1
Tel. 03-3700-2183

最寄駅/
東急田園都市線「用賀駅」徒歩5分。小田急線「成城学園前駅」から東急バス「用賀」徒歩3分。
東急東横線・目黒線「田園調布駅」から東急バス「用賀神社前」徒歩2分。

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