10年先をゆく、真のグローバル教育がここに 社会の持続可能性を探求する「学び」の創造
2015年にスーパー・グローバル・ハイスクール(SGH)に指定され、今年度から正式に中高6ヵ年の総合的なプログラムを始動させた富士見丘中学高等学校。「サステイナビリティから創造するグローバル社会」を研究テーマに、発展的な学習に取り組んでいます。
今回は、同校が昨年度の冬に実施したシンガポールでのフィールドワークについて、指導と引率を行った関根先生にお話を伺いました。
英語プレゼンにも臆せず挑戦シンガポールから日本を学ぶ
「経済成長の中で人間はどのように自然や社会と向き合っていくべきか、開発が進むシンガポールの社会を素材に、日本の将来を考える「学び」の場として、『開発経済と人間』というテーマを立てました。
意欲や英語力を中心に、高2生の希望者から10人を選抜し、ディスカッションの中で、『観光』『水資源』の2点にテーマを絞りました。」
調査・研究とディスカッションを繰り返して、自分たちの学びや主張をまとめ、16年1月、現地へ。観光地スタッフへの突撃インタビューや、浄水施設の見学を実施。その集大成として、研究結果を現地の大学生に対して英語でプレゼンしました。前日と前々日には、現地日本人会の一室を借り切って、フィールドワークの体験を基にアイデアを練り、更なるプレゼンのブラッシュアップを図りました。自主的に入念な準備を積む生徒たちの姿勢、事前調査だけでなく現地での学びを積極的に伝えようとする意欲や、大学生からのタフな質問にもスムーズに答える対応力に、驚かされたと関根先生。
「いい意味で、頭を叩かれた。」現地女子校交流で得た衝撃と気づき
行程の中間には、現地名門女子校のラッフルズガールズスクールと交流。何十ページにも及ぶ英文資料を渡され、日本政府の環境政策について質問されますが、答えられず。同校のアクティブラーニングやICT機器の浸透度にも驚かされました。
シンガポールの生徒たちは、自国の発展のために、自分が何をするべきかという使命感を持って勉強に励んでいました。「『いい意味で、頭を叩かれた。』言語(英語)は当然、でもそれだけではダメ。課題解決のトレーニングを積み、日本について深く知ることが大事!」生徒たちの顔つきが変わった、と関根先生。実際の経験を通じて、大学進学後、あるいは社会人として更に重要な、真の学びの姿勢をこれからも育成していきたい、と意欲を語ります。
今年度の活動では、新たにマレーシア、台湾をフィールドワーク先に加え、大学との連携講義や、教科横断型学習を織り交ぜつつ、「①災害と地域社会、②開発経済と人間、③環境とライフスタイル」の三つのテーマに取り組んでいきます。今年はペーパーレスでのプレゼンを実現したいと関根先生。
次号では、SGHプログラムの中で、今年度、中学生向けに始まった新たな取り組みについて特集します。ご期待ください。
ラッフルズガールズスクール交流
両国のサステイナビリティについて、身近な例を挙げながら、ブレインストーミングとディスカッションを行いました。
成果はすぐノートPCでまとめ共有、提出します。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
富士見丘中学高等学校
[学校HP]http://www.fujimigaoka.ac.jp/
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