“作り手“の立場を体験する「お弁当の日プロジェクト」
生徒が自分で弁当作り
鎌倉学園の今年度の中学1年生が隔週月曜に取り組んでいる「お弁当の日プロジェクト」。「おかずを詰める」から始まり、「一品作って詰める」→「二、三品作って詰める」→「全部自分で作る」とステップアップしていくものです。
「中学生ではふだん、受け身で過ごすことが多いので、“作り手”になり主体性を持つことを目的にしています」と中学1年生担任の小林勇輔先生。同時に弁当を作ることの楽しさと大変さを体験し、いつもは保護者が作ってくれる弁当に対して興味を持ったり、感謝の気持ちを実感したりする機会にもなります。生徒たちも新たな発見が続く楽しい時間になっているようです。
「作る」をテーマに自分でできることを実践
自分で作ると大変さに気づき、その先に楽しさを感じるようになります。そうなると、「どうしたらおいしくできるか」「早く作るにはどうすべきか」「これを作ってみたい」など、興味や向上心が芽生え、工夫をするようになります。その中で家族との会話も増え、親子のコミュニケーションが広がります。保護者には手は出さずに、でも、いろいろ教えてあげてほしいと伝えています。身近なことだからこそ、子どもの成長を感じるいい機会にもなると思っています。
小林勇輔先生
小学生のころから料理を作っていました
小学校低学年のころから料理に興味を持っていて、両親が共働きということもあり、祖母に教えてもらいながら作っていました。「お弁当の日プロジェクト」がスタートしてからは、全部自分で作るようにしています。得意料理はハンバーグで、夕食なども作っています。テレビやグルメ漫画を参考にすることもあり、気になったものは、いろいろ挑戦しています。お弁当作りも楽しみながらやっていて、プロジェクトの日以外にも自分で作っています。
佐野裕人くん
お弁当作りから始まって夕食も作るように
この日はゴーヤチャンプルーを作りました。自分が好きな料理を作りたいと思い、市販のゴーヤチャンプルーの素を使いましたが、自分で作るにはどうしたらいいか、いろいろ考えるようになり、今回もおいしくできました。お弁当作りの日は朝5:30に起きるので、早起きが大変ですが、料理を作るのは楽しいです。最近は夕飯に麻婆豆腐を作って、家族から好評を得ました。だんだん、料理が楽しくなってきたので、いろいろ挑戦してみたいです。
市川仁親くん
子どもとのコミュニケーションが増えました
最初は子どもを早起きさせることへの不安や、ちゃんとできるのか心配する気持ちが大きかったのですが、子どもが自分なりにいろいろ考えて工夫したり、友達のお弁当を見て刺激を受けるのか、作りたいと思うものが出てきたり、少しずつ成長しているのがわかります。普通に学校の話を聞くだけではなく、料理という共通の話題でコミュニケーションが取れるのはとてもいい機会だと思います。今後、どんなものを作るようになるか楽しみです。
保護者 名嶋裕子さん
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
鎌倉学園中学校
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