全教科で成績がアップ。朝夕夜の「課外授業」が熱い!
「おはようございます!」
6時50分から行われる「朝課外」に出席するため、早朝から元気に登校する生徒たち。夕方、夜の授業に加えて、今年から本格的に朝の課外授業を開始したところ、わずか4カ月で全教科の成績がのきなみ上昇。生徒たちのやる気を引き出した「朝課外」の生みの親、教務課主任の松原大輔先生にお話を伺いました。
生徒のやる気に先生が応えた朝・夕・夜の「課外授業」
「一期生の受験時に、本来なら大学に現役合格できる実力のある子が浪人してしまい、教師としてすべてやれたのだろうかともどかしさが残りました。そんなとき、二期生から、もっと教えてほしいという声もあがり、でも、空いている時間は授業前の朝だけ。きみたちが来るのなら朝来るよ」と、担当教科である物理の「朝課外」を開始したという松原先生。
「入試に出る実験だからみんなでやってみようとか、入試問題を解いていったりと、課外授業をフル活用してきました。生徒たちも乗ってきて、もっと次の問題も解きたいといって帰らないんです」と楽しそうに松原先生は話します。やがて、物理の成績は日本大学付属25校の中でトップになり、数年後には茨城県内の他の進学校も抑えて堂々トップの座に。周囲も驚くほどの結果を出しました。
「次第に『あの実験だけど、どうしたらよいと思う?』という生徒同士の声がカフェテリアでも聞こえてくるようになって、“乗ったな”と」。しっかり手ごたえをつかんだ松原先生。ほかの先生にも輪が拡がり、今年からは全教科で朝の授業がスタート。早速、7月の模試では、全教科で成績アップという過去最高の結果につながりました。
「できた!」で学習が楽しい。生徒の“意欲”を“自信”へ
課外活動が盛り上がった背景には、「授業を聞いていると、生徒はそこそこわかった気になるんです。でも、実際に問題を解いたり、実験をやってもできない。そこからが、生徒たちの勉強です。あえてすべて教えずに、テストしたり、みんなで議論させたりと、『できた!』につながっていくように導きます。“わかる安心よりも、できる喜び”をつねに意識しています」という松原先生。そんな「できた!」を生徒たちは課外活動で積み重ねていきます。
また、松原先生は日ごろから、生徒たちへメッセージを発信しつづけます。「勉強は生きていくうえでも大切だよ。(80㎝の定規を出して)今、君たちは16㎝。大学を出て65㎝まで働くとすると、決定づけるのは18~22㎝の期間。どう働くか、どう生きていくのか。言われたことだけずっとやっていくのか、クリエイティブに生み出していくのか。そんな能力を学べる期間はこれしかないんだよ」と。そんな松原先生に教わる生徒たちは自らを「物理組」とプライドをもって呼んでいます。教育実習生として戻ってくる卒業生も多いそうで、先生方の熱い思いがしっかりと生徒に届いています。
基礎から東大入試対策まで講座内容はじつにさまざま
すべての科目で朝・夕方・夜で合計143もの講座が開講。「細分化されているので、得意科目を伸ばしたり、苦手科目の復習や受験対策まで、生徒は取りくみやすいと思います」(松原先生)。先日行われた課外活動の決起集会は、満員で立ち見状態。勉強する楽しさを知った生徒たちで、どの教室も熱気に包まれ、今、同校では課外活動の熱いムーブメントが起こっています。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
土浦日本大学中等教育学校
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