私学探検隊

2017年に創立120周年を迎える川越の伝統校の 「変わるもの」と「変わらないもの」

当たり前のことが当たり前にできる生徒たち

2017年に創立120周年を迎える川越の星野学園。良き人格の育成をめざす「全人教育・リベラルアーツ」を軸に、自立した国際人を育てることが目標の同校は、「習熟度別学習指導」「国際人教育」「情操教育」を三本柱とし、中高一貫教育を展開しています。進路指導部長で英語科主任の加藤薫先生に、進路指導や英語教育についてお話を伺いました。

「本校がめざしているのは、全人教育、リベラルアーツです。そのためには、まずしっかりとした人格づくり、そして、教養をもった生徒を育てることです。つまり、学力とは、教養があってこそ発揮されるものなのです」(加藤先生)
取材中、廊下ですれ違う生徒が皆、元気な声で「こんにちは!」とあいさつしてくれました。「あいさつ、身だしなみなど基本的なことは、とくに大切にしています」(加藤先生)
「情操教育」の一貫として、「一流」にふれる「芸術鑑賞」があります。
「オーケストラや能など、一流の演奏や舞台を本校の大ホールにお招きして鑑賞することで、『なぜ一流と成りえたのか』、その裏にある『努力』も感じ取ってもらいたいと思います」(加藤先生)
生徒は勉強だけでなく、クラブ活動や行事にも一生懸命に打ち込んでいます。とくに、東大など難関大学に合格した生徒の中には、「クラブ活動を一生懸命やりたいから、勉強も頑張る」という生徒が多いのも星野の特徴です。
「クラブ活動も大変盛んで、毎日活動がある運動部や吹奏楽部などに所属している生徒が多いですね」(加藤先生)

内進生のみで構成される高校の新しいコース

新しい「理数選抜コース」は東大や京大、医学部など難関大学をめざす志の高い内進生により構成されており、高校を卒業するまでクラス替えはしません。
「このコースは、内進生が高い学力をもった集団のまま高校でも学べるよう、先取り学習の中高一貫の利点を生かし、また、カリキュラムに工夫を凝らして、生徒の目標や希望の実現をめざします」(加藤先生)
授業時間数も多く、2020年からの新しいタイプの大学入試にも対応した授業のほか、東大や医学部の先生や商社のOBによる講演会、英語合宿なども行われる予定ですが、「東大や医学部の講演会などは、早い時期から大学を意識するよう、中学生も参加できるようにしました」(加藤先生)

全員参加のホームステイで得られるもの

ネイティブの先生は4名。写真は中1のネイティブの先生による授業。この日は夏休みに行った場所について英語で発表していた

ネイティブの先生は4名。写真は中1のネイティブの先生による授業。この日は夏休みに行った場所について英語で発表していた

「道徳」の授業も英語で行い、中高を通して英検を奨励している同校。昨年は英語検定協会の高校団体部門・文部科学大臣賞を受賞。そして、中学3年間の英語の総仕上げは中3のオーストラリアへの修学旅行です。
「全員がホームステイをしますが、学校の英語の成績だけでは計れないところがおもしろいですね。たとえば、英語の成績はあまり芳しくないけれど、しっかりと英語を使って自分の思いを伝えようとした生徒もいます。ホームステイ先のご家庭からほめられ、とても励みになっていました。また、自分の意思が伝わっても伝わらなくても、帰国後の英語学習への強い動機づけになっています」(加藤先生)

一方、中学校では4年前からタブレット端末を学習に活用するなど、新たな取り組みにも積極的な同校。伝統のうえにも新しい試みをどんどんと行っている星野学園に注目です。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

星野学園中学校
[学校HP]http://www.hoshinogakuen.ed.jp/
〒350-0824 埼玉県川越市石原町2-71-11 Tel.049-223-2888
最寄駅/
スクールバス:JR川越線・東武東上線「川越駅」、西武新宿線「本川越駅」、西武池袋線「入間市駅」、JR高崎線「宮原駅」、JR東北線「東大宮駅」、JR湘南新宿ライン 高崎線・秩父鉄道「熊谷駅」から運行

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