図書館に設置した英語図書コーナーで 多くの英文に触れることで読解力を磨く
生徒が手に取りやすい英語の蔵書コーナーを新設
独立した図書館を有し、読書教育に力を注ぐ昭和学院秀英。生徒にさらに積極的に図書館を利用してもらうための取り組みとして、英語科と連携を図り、英語図書のコーナーを設置。英語科の教員が選んだ海外の小説や絵本などを手軽に借りることができるようになりました。
「英語の力は、どれだけの英文に触れるか、その量にかかっています。授業内だけでは読める量に限りがあるので、自発的に本を読む必要があると考えていました。ただ、英語の書籍は値段も張りますし、何を読んでいいのかわからず手を出しにくい。このため、図書館の一角に生徒の興味をひく英語の本をそろえたコーナーを設けることができたことは、とてもありがたいですね」こう話してくれたのは、中学3年の英語を担当する鵜澤菜摘子先生。読んだ本を記録する『多読ノート』を作成し、気に入ったセンテンスを英文で書いてもらうことで、多くの文章に触れてもらえるような取り組みを行っています。
蔵書のセレクトにも、生徒が本を手に取りやすい「仕掛け」をつくったといいます。「子どものときに読んだ有名な絵本をそろえたり、英語のレベルにあわせて選べるシリーズを並べたり、本を選びやすいようにしています」(鵜澤先生)
ほかにも、人気の映画タイトルや古典、伝記、童話、旅行ガイドブック、ノンフィクションとさまざまな図書が豊富にあり、そのコーナーに行けば必ず興味のある一冊に出合えるといいます。
図書館司書の齊藤真奈美先生は、「授業のなかで図書館の利用をすすめてもらうことで、以前よりも利用者が増えた」と語ります。「英語図書を借りるために図書館に訪れた生徒が、別の書棚にも立ち寄ってくれるため。日本語の本の読書量も増えています」(齊藤先生)
高校では、図書館にある英字新聞やインターネットで見つけたニュース記事を読み、簡潔に内容をまとめ、感想を書く取り組みもあります。
「これからは、海外のニュースを斜め読みして日本の報道との違いを知ったり、多くの情報を知ったうえで問題の本質を見極める力が必要となっていきます。大学受験でも英文が長くなることが予想されますし、スピーディに読んで大意を把握する力が求められてきます」こう教えてくれたのは、高校の村上倫子先生。「今後社会で必要となる“洞察力”を育むためにはあらゆる知識が求められます。授業で得る知識に加え、興味を持って自発的にインプットしていくことが大切で、英語図書のコーナーはそのきっかけづくりの場となってもらえたら」と語ります。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
昭和学院秀英中学校
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