生徒の「やりたい」が形になる部活! 訪日外国人に英語で 鎌倉を案内する活動を行うESS同好会
鎌倉駅前、“Kamakura English Guide”という看板を掲げ、笑顔で外国人に話しかけている男子たちがいる。鎌倉学園ESS同好会だ。ツアーの参加を決めた外国人から行きたい場所を聞き出し、その場でツアー内容を提案する。鶴岡八幡宮、大仏、報国寺など鎌倉で有名な寺院だけではなく、由比ヶ浜、江ノ島を案内することもある。仲良くなれば一緒に昼食や夕食を食べることも。長時間一緒に鎌倉を歩いた両者の関係は、次第に「ゲストとガイド」から「友達同士」の関係へと変化する。そんな「友達」とは連絡先を交換し「また会おう」と手を振って別れる――。英語を学びたい生徒と日本を学びたい訪日外国人の両者が幸せになる鎌倉案内の活動は複数の新聞や雑誌で取り上げていただき、今では地元の方に応援していただける活動となりました。しかし、この活動を進めていく道のりは決して簡単ではありませんでした。
英語を実践的に学びたい
この活動を始めたのは約2年前。中学の部活動を引退した生徒向けに放課後補習を始めたことがきっかけでした。英語を学ぶ中で、生徒たちから実践的な場で英語を使用したいという声がありました。そこで鎌倉を英語で案内する活動を生徒たちに提案。すぐに鶴岡八幡宮へ下見に行くことに。「舞殿って何のためにあるの?」「五円玉の意味はどうやって説明したらいいかな」。日本人にとって当たり前のことを説明する難しさや、知らなかったことを発見する楽しさを感じ、「外国人に鎌倉の素晴らしさを紹介したい」という気持ちが高まっていく様子が目に見えました。学校ではインターネットで調べた情報を英語に直し、原稿を作成・暗唱。準備から1か月後に初めての鎌倉案内の日がやってきました。
落ち込む鎌倉男子たち
意気揚々と臨んだ鎌倉案内。鎌倉駅前で声をかけ続けること1時間。初めてのゲストはフランス人のカップルでした。説明をしている彼らの笑顔は引きつり、緊張が伝わってくるものでしたが、用意した原稿を読み、ゲストの方は理解してくれたようでした。しかし、案内後に生徒たちから「全然ダメでした」との声が。聞くと、駅から八幡宮までの道で会話が途切れてしまい、無言の時間が続いてしまったそうです。そこで英語力向上日を設け、日常会話の練習やスピーチやプレゼンを行い、自分が考えていることを英語にする練習を積みました。結果、2回目の鎌倉案内は大成功でした。
生徒の「やりたい」が形になる部活を目指して
生徒自身が課題を見つけ、それを顧問が支援しながら、活動を良いものにしていく。これは2年前から現在まで変わりません。今後も活動の幅は広がっていきますが、生徒たちの「やりたい」を形にできる部活であり続けていきます。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
鎌倉学園中学校
[学校HP]http://www.kamagaku.ac.jp/
〒247‐0062 神奈川県鎌倉市山ノ内110
Tel. 0467‐22‐0994
最寄駅/
JR湘南新宿ライン(横須賀線)「北鎌倉駅」徒歩13分。JR湘南新宿ライン(横須賀線)・江ノ島電鉄線「鎌倉駅」から江ノ電バス「建長寺(鎌倉学園前)」。