中学の“英語集中プログラム”・高校の“情報”で プレゼンテーション力を伸ばす
話せば伝わるが実感できる英語漬けの3日間
江戸川女子中学では、昨年の学年末に、中1を対象に3日間の「英語集中プログラム」を実施しました。このプログラムは、通常の授業では時間数の確保が難しいスピーキングの強化を目的としたものです。2年目になる今年は中1、中2の2学年で実施されました。
50分×15コマの集中授業はオールイングリッシュで、とにかくたくさん話す機会を与えます。「普段の授業ではおとなしい子も、発言する機会が多いので、自然と話すようになります。話せば伝わることが実感できると、もっと話したいという気持ちが生まれ、積極的な姿勢が見られました」と、英語科の熊川美帆子先生。
このプログラムの良さは、スピーキング力を鍛えられるだけでなく、様々な国籍を持つネイティブスピーカーの講師から、食べ物やマナーなどその国の文化について教えてもらえること。英語を通じて、世界にはいろいろな文化があることを知る良い機会となります。
このプログラムのゴールは、最終日に集中プログラムで鍛えたスピーキングを人前で発表をすること。1年生は英語で自己紹介、2年生はグループでいろいろな場面を想定したスキットを発表します。生徒達は緊張しながらも、ホールの舞台で堂々と発表。「終わった後の笑顔に、自信が感じられました」(熊川先生)
企業向けプレゼンテーションで社会理解を深める
同校では、周囲と協調しながらも、自らの考えを的確に発信できる女性になって欲しいと考え、プレゼンテーション能力の育成に力を入れています。中学で行われる「英語集中プログラム」に続き、高校2年生では「情報」の授業の中で、企業とコラボレートしながらプレゼンテーションを行う「企業インターンワーク」に取り組んでいます。参加企業は航空会社、製菓会社など大手企業6社で、生徒達は5~6人でチームを作り、それぞれの企業が出す指令に応えるプレゼンテーションを行います。
「高校生には、SNSなどで自分自身のことばかりを発信するのではなく、実在する企業と関わることで、社会を意識したプレゼンテーション能力をつけてほしいと考えます。相手が求めることに応えるには、まず相手を知り、理解することから始まります。その上で企画を練り、相手にわかりやすく伝えることが大切です。最近の生徒達は情報収集は得意ですが、それをどうまとめ、自分の言葉でどう表現するかに苦労しているようです。それでも最終的に出来上がったプレゼンテーションは、どれもなかなかよく仕上がっています。」と、情報科の熊谷和也先生。各グループの発表は授業内で行われ、代表に選ばれたチームは同じプログラムに参加している他校の生徒と一堂に会して、その成果を評価し合います。
同校ではこうした体験を通じて、生徒一人ひとりの発信力を伸ばしています。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
江戸川女子中学校
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