英仏二カ国語を学び、日常に国際交流を! 違いを受け入れ、共感する心を育みます
「グローバル人材を育てるのが白百合の国際教育の最終目的ではなく、どんな場所や場面にあっても共感する心を大切にしつつ、他者のために生きようとする人間になってほしいのです」と国際教育を担当する山本智恵子先生。創立の歴史を辿ると、フランス人修道女たちが東京に学校を始め、女子仏学校としてスタートした白百合学園は、英語とフランス語の2カ国語教育と、多様性を受け入れる感性を育む教育を大切にしながら、歩んできました。
「国や文化の違いだけでなく、一緒に学ぶ友人たちであっても一人一人違います。その“違いをそのまま受け入れて、自分ができることを相手のためにする”というキリスト教の精神は、国際教育にも通じています」と入試広報を担当する田畑文明先生が話すように白百合の国際教育は、特別な授業の時だけのことではなく生徒たちの日々のあり方に沿って根づいている教育なのです。
中1から英仏2カ国語
さらに少人数で丁寧に
白百合では、中学1年生から英語を週5時間、フランス語を週1時間学びます。高校では、どちらかの言語を第一外国語、もう一方を第二外国語として学習を続けることができるようになっています。
「二言語を同時にスタートすることで生徒は混乱するのではと懸念したこともありましたが、それは杞憂に終わりました。生徒は『両方あるからこそ理解が深まった』『両方学びたいから白百合に来た』というほどに2つの言語を楽しんで学んでいます」と山本先生は教えてくれました。
今年の中1から英語5時間のうち2時間がネイティブの教師による授業となり、会話だけでなく文法やライティングもネイティブの教師から教わることでより深く、実践的に学ぶことができるようになりました。「聞く」「話す」ことはもちろんのこと「読む」「書く」ことも大事にし、授業中に多読の時間を設けています。“読み、考え、発信できる”、土台のしっかりとした語学力をつけられるように図書室には約4000冊の洋書が揃い、生徒たちは日々手にとって読書を楽しんでいます。
また、中高では珍しく、英語、フランス語共にネイティブの教師が専任のため、一緒に清掃をしたり、行事に参加したり、休み時間に会話を楽しんだりする日常があります。ネイティブの教師は、それぞれE.S.S.(英語劇部)とC.C.F. (フランス語劇部)の顧問でもあり、毎年学園祭で発表される英語/フランス語によるオリジナルミュージカルには、定評があり、注目です。
違いを受容し共存する真の国際交流を目指し
実際の国際交流も多く行っており、英国からの留学生を年2回招く「大和日英基金留学生との交流プログラム」、世界各国からの留学生と外国語を使って交流する「グローバルヴィレッジ」、大使館の仕事について伺う「フランス大使館訪問」などが毎年行われています。
さらに、希望者を対象に9日間の米国スミスカレッジへの「女子グローバル人材養成プログラム」や、3週間のフランス留学をする「日仏短期交換留学プログラム(コリブリ)」など短期留学の機会も豊富。
「自分だけで完結せず、国際教育を通してお互いのいいところを受け入れて学び合える総合的なコミュニケーション力をつけてほしいです」(田畑先生)という言葉の通り、互いを受け入れ相手のために自分ができることをすることが自然にできる人を育てるあたたかな国際教育が、白百合で実現されています。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
白百合学園中学校
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