科学的な学びを深めて発信する楽しさに 目覚める「サイエンス・アドベンチャー」
学外の世界へ飛び出し自らの考えを積極的に発信
「自ら考え、発信する力を養う」ことを目指す恵泉女学園。「広い視野を持って、世界に目を向けられる女性になるために必要な発信力を養いたい」(入試広報部長・徳山元子先生)と、昨年度からスタートしたのが課外活動の「サイエンス・アドベンチャー」です。自分の興味に合わせて生物班、化学班、物理班、コンピューターサイエンス(CS)班の4つの分野に分かれ、各分野の専門家から本格的な指導を受けながら科学的な思考を深め、楽しく学んでいきます。もともと理科系専門実験教室が6つもあるうえ、園芸にも力をいれるなど、女子校ながら充実した「理系教育」の素地が整っている同校。
「サイエンス・アドベンチャーは、外への発信力を高める活動にしたいというのが目的のひとつ。加えて、理科系の勉強への苦手意識を取り払い、おもしろいからやりたいという生徒の興味を引き出す狙いがあります」とCS班の顧問・小山達也先生。
外への発信の場としては、さまざまな理科系コンテストへの参加を目標に設定。例えば化学班では「生徒理科研究発表会」、物理班では「モデルロケット全国大会」、CS班では「ロボットコンテスト」や「宇宙エレベーター競技会」などがあります。生物班では積極的に学外の地域へ足を運んでいます。
これらの活動を通して、他校の生徒との交流や、外部の専門家の教えを請うなどが多くの刺激に。生徒たちの世界も大きく広がっているようです。
「CS班では、個人の興味に合わせたテーマに取り組んでいます。ロボット作りをする生徒もいれば、高度なプログラミングの勉強を深める生徒やアプリ開発に興味を持つ生徒もいます。いずれもさまざまなコンテストがあるので、チャレンジすることで達成感やスキルアップを実感しているようです」(小山先生)
メディアセンターとICT教育で発信するためのスキルも育成
同校の特色でもあるメディアセンターも、幅広い発信力の育成に欠かせない存在です。9万冊の蔵書を誇る同センターは、読書指導のほかディベートなどにも利用。タブレット端末を利用したグループワーク、教育用SNSを駆使した能動的な学びなどでICTを活用。
サイエンス・アドベンチャーやICTなどを通して、自らの発信力とそれを実現するスキル習得を目指します。
サイエンス・アドベンチャー
普段の授業とは一味違う、科学の楽しさを体験できる課外活動。4つの班の中から、自分の興味のある専門分野を選ぶことができます。
さまざまな場所へ出かけてその地域の野外生物の観察、研究を。初心者でも楽しめる活動というのも人気の理由。
化学班
技術の習得やテーマを決めて研究。昨年度は「生徒理科研究発表会」で化学物質の実験について発表。
物理班
昨年はJAXA筑波宇宙センターで行われた「モデルロケット全国大会」に参加。ミニサイズながら、火薬を使った本格的なロケット作りに挑戦。
コンピューターサイエンス班
電子工作、プログラミングなどに各自で取り組む。昨年はレゴを使ったロボットコンテストに出場。今年度は宇宙エレベーター競技会出場を目指している。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
恵泉女学園中学校
[学校HP]http://www.keisen.jp/
〒156-0055 東京都世田谷区船橋5-8-1
Tel.03-3303-2115
最寄駅/
小田急小田原線「経堂駅」「千歳船橋駅」徒歩12分。