大学入試改革を見据えた一人ひとりに寄りそう進学指導
「毎日コツコツ」は桜丘の学習の基本
「学習には積み重ねが大事。日々の学習が基礎を作り、基礎があるからこそ発展させることができます。勉強に近道はありません」。そう話すのは進学指導部長の樋山陽亮先生。
桜丘の教育の柱は〝勤労と創造〟。「勤労は基礎力の定着のために、毎日コツコツと学習を進めること。毎日の授業や家庭学習がそれにあたります。桜丘では中高6年間毎日の学習の記録を記すSSノート、中学3年間毎日2ページ以上の家庭学習をする家庭学習帳をすべての生徒が1年生から続けます」(樋山先生)。
SSノートは教員が生徒とつながるツールとなっていて、保護者とも連携しています。家庭学習帳も毎日先生が内容を確認し、生徒の頑張りに対してコメントを書き込みます。
「自分一人で学習習慣を身につけるのは難しいもの。毎日教員がチェックすることで、生徒の〝今〟を教員が把握し、一人ひとりと向き合うことができます」と進路指導副部長の藤岡和宏先生。これを通して生徒は何を学ぶか、どう学びを進めるかを自分で考えながら学習を進めていけるようになります。
こうして、生徒一人ひとりの自分に合った日々の学習が〝勤労〟にあたります。ここでしっかりと土台をつくり、〝創造〟へ繋げていきます。創造はコミュニケーション力の基本、自分の考えを伝える力を養うこと。「大学進学後、社会に出てから、本当に必要な力です」(藤岡先生)。
大学新入試でも重要視される「伝える力」
大学入試改革が2020年に実施されます。今までのように知識を求められるだけでなく、それをどう生かすか、どう表現するかが重要になるといわれています。「知識量を増やすだけでなく、それを自分の中できちんと消化し、活用できる力が必要」と樋山先生。単語力や文法、読解が重要視されていた英語は四技能すべての能力を求められ、各教科でも本当の意味での理解度を見るために説明を求める問題が多くなると言われています。藤岡先生は「桜丘では以前からプレゼンテーションの機会を多く設けていて、常に〝人に伝える〟ことを意識させています。日々のコツコツ学習で学んだ知識を、どうやって表現するか、文章化するかがカギ」と話します。
3年前から導入しているタブレットを使用する授業では、生徒の解答文章を一覧で表示してクラス全体で議論します。学園祭でのプレゼンテーションや英語スピーチコンテストなどの機会のほか、日直の仕事を1日のクラスリーダーとして担うMC制度も。先生の話を聞き、しっかりとクラスメイトに伝えることで、日常の中でも話す力、伝える力を意識させています。
丁寧に向き合うことで生徒に合った指導ができる
勤労と創造は、そのバランスも重要。「コツコツ学ぶことは1人では続けにくい。だからこそ丁寧に生徒を見て、それぞれに合った指導をしています」(樋山先生)。桜丘では中学・高校で分かれることなく、すべての教職員がすべての生徒を見ることが当たり前になっています。「システム化して全員に同じカリキュラムやプログラムで指導しても、どうしても合わないことがあります。個人を理解することが、生徒の力を引き出すためには必要だと考えています」(藤岡先生)。桜丘の進学指導の根本は、日々の学校生活の中で行われているのです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
桜丘中学校
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