中3学習合宿in南魚沼市。一人では難しい集中勉強も友達と一緒になら乗り切れる!
中2から中3に移行して初めての学習合宿。タイミングはピッタリ。
駒込中学校の学習合宿は夏休みの後半に新潟県南魚沼市のホテルを借り切って4泊5日で実施することが恒例となっています。これまでは中2で行われていた行事ですが、新しく始めた修行体験の中2日光山研修と宿泊行事が連続するため、今年から6か年の折り返し点でもある中3へと移行しました。この合宿では、当該学年だけではなく、中学全学年の3科を担当する教員が全員、引率者となってきめ細かな指導をしていくのが特徴です。午前、午後それぞれ英数国60分授業を3時間行い、そこに個別指導を含む夜自習学習を加え、合わせて最低8時間びっしり行います。
6年一貫の中での中3は、いわゆる「中だるみ」が心配される時期であり、高校入試の心配がないからと学習が疎かになりがちです。そこでこの合宿では、たるませずに反対に良い刺激をどんどん与え、中学3年間の学習内容の総決算と弱点補強を実現して自信につなげることを目的としています。こうして数多くの教員が参加できることは、クラスを細かくグレード分けして、少人数で目が届く指導ができることを意味します。普段の授業では十分に時間が取れない基本事項の振り返りもしっかり行いながら、もう一度足元の地盤固めが行えます。
受け身姿勢から能動姿勢へのシフト。参加意識を高める工夫も。
今年は曇天と雨天が続く中での合宿となり、否応なくホテルに缶詰めの状態が続く中でも、生徒たちは自分の掲げたノルマをこなしながら学習を続けることができました。授業を受け身の姿勢で受けていては、この長い合宿では息切れしてしまいます。自分が目標をたててそれを一つ一つクリアしていこうという能動的な学習が求められます。この自らが進んで学んでいこうという姿勢は、翌年に控える高校生活では必要不可欠な学習姿勢です。いわゆる詰め込み型の合宿ではなく、学ぶ姿勢から見直して、苦手だった内容が理解できるようになったり、集中した結果が最終日テストの好成績に結びついたりすれば、生徒の知的好奇心は刺激され、教員とのコミュニケーションも好転します。それが自分から進んで勉強することが楽しいと思えるきっかけにもなっていきます。
例えば、英語の授業では「4技能を伸ばそう」をテーマにして、ペア活動を中心に30秒間ノンストップで話したり、写真を見て英語で説明したりと参加せずにはいられない環境を作って取り組み、夜の自習ではテーマにそって自分の考えを英作文するなど、生徒たちも嬉々として積極的に取り組んでいました。
きつい中でも頑張るぞというエネルギー源となったのは、きっとピカピカに光る魚沼産コシヒカリではなかったかと思います。その証拠に、毎回男女の区別なく「おかわり」に長蛇の列ができていました。そして、最後の夕食のときにはご褒美のお楽しみ企画として花火大会やバーベキューを行い、勉強疲れを吹き飛ばすように楽しく過ごしました。ここでの経験が花開くのはこれからです。高校への進学とはこれまで上ってきた3年間の階段よりも厳しく高い一段を上ることを意味します。しかし、その直前の時期にこの合宿を経験すれば、自ずとそれを乗り越える力もついてくると信じています。さらに合宿後の家庭学習の中でも同様の集中力を持って取り組む習慣が形作られて来たら、引率教員としてこれほど喜ばしいことはありません。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
駒込中学校
[学校HP]http://www.komagome.ed.jp/
〒113-0022 東京都文京区千駄木5-6-25
Tel. 03-3828-4141
最寄駅/
メトロ南北線「本駒込駅」徒歩5分。メトロ千代田線「千駄木駅」・都営三田線「白山駅」徒歩7分。
JRなど「池袋駅」「巣鴨駅」「駒込駅」・JR「田端駅」ほかからバスあり。