「こころの教育」を軸に、新たな時代を生き抜くスキルを磨く、 武蔵野女子学院流教育
「周りにひとが集うような、内面的魅力を磨く「こころの教育」
グローバル化や、AI(人工知能)が発展する時代においても、学校として大事にする不変の部分は個々の学校によりけりです。「仏教精神にもとづく、真の人間教育、人間成就の教育」を理念とする、武蔵野女子学院では、「人の幸せを願う心」、「自己中心、自己絶対視を改める心」、「正しい判断力」、「良き社会人として通用する自立心」を大事にし、「こころの教育」に力を入れてきました。「他者からの信頼を得るためには、スキルだけでなく、根幹にある人格が必要である、という考えが学校のマインドとして浸透しています。」と入試広報部長の大坂先生は話されます。そういった「こころの教育」を大事にしながら、時代の変化に対応する力を育てる取り組みにもチャレンジしている同校をご紹介します。
自国を知り、世界を知る武蔵野女子の国際理解教育
同校がこれまで長きに渡って大切にしてきたもののひとつに、国際理解教育があります。創立者、高楠順次郎博士は、英国オクスフォード大学を始めとしたヨーロッパ各国の大学で宗教学などを7年間学んだ国際人でした。そのマインドは同校の中で生き続け、積極的な国際交流の機会を通して、英語は勿論のこと、異質なものを受け入れる寛大さや謙虚さと、深い智慧を育ててきました。大坂先生は、「グローバルな環境においても、まずは相手を思う気持ちを持つことを大事にしています。語学力も勿論大切ですが、まずは人間性の部分で信頼を得られるようにというのは、どんな場面においても変わりありません。」と話されます。
同校の国際理解教育の中心になるのは、充実した留学プログラムです。中3から高2までの希望者が参加できる2週間の短期留学、そして国際交流コースの生徒が高2から高3にかけて実施する1年間の長期留学です。
同校では留学に際して、短期・長期を問わず、事前事後学習を重視しています。まず事前学習でネイティブによる英会話レッスンや、TOEIC受験を通じて英語力向上を図りつつ、異文化理解オリエンテーションや、留学における目標設定レポート作成を実施し、より充実した留学にするための準備をします。これに加えて国際交流コースの長期留学の生徒は茶道、華道、日本舞踊などの日本の伝統文化を体験したり、広島・京都への研修旅行を実施し、唯一の被爆国、日本の国民として世界に発信すべきことを考えます。また海外では自分の意見を求められる機会も多いため、英語発信力育成講座などを通じて、自分を知り、それを英語で的確に表現する力を養います。
事後学習では、留学の成果を発表したり、留学経験を将来どのように活かすかを考えるワークショップを実施して、その後の進路に活かすほか、TOEIC受験によって語学力向上の成果を測ります。本年度長期留学から帰国した6年生の最高得点は970点。900点を超える生徒も複数おり、確かな成果が出ています。
こうした充実の留学制度を支えるのが、国際理解教育室です。この機関には、これまで200名以上の長期留学と、800名以上の短期留学の生徒を送り出してきたノウハウが蓄積されており、生徒個々の希望に応じたサポートで生徒の留学をバックアップしています。
滞在先の学校については、その質を担保するため、同校の先生が必ず1校ずつ現地を見て回っています。そして、日本人がいない学校を選び、英語を使わざるを得ない環境を用意するとのこと。こうした厳しい環境に身を置くからこそ大きく世界に羽ばたく力を養うことができるのではないでしょうか。
短期・長期合わせて1000名以上の留学実績!
充実のサポート体制で生徒個々の希望を実現します
“人の支えに気づかされる毎日です”
私のホストファミリーはマザーしかいなく、毎日仕事だったので炊事洗濯は勿論、体調が悪い時も全て自分で対処しなければいけませんでした。しかしそのおかげで8ヶ月前の自分では考えられないくらい1人で出来ることが増えました。何も言わなくても分かってくれる、助けてくれる、そんな関係性の人が傍にいないことがどれだけ大変か、この留学で気づかされました。言語面でのコミュニケーションの取り方や環境の激変、文化の違いはもちろん慣れるのに大変でしたが、そのおかげで家族の存在の大切さに改めてこの歳で気づけたのは自分にとって留学した一番の収穫です。
全員所有のiPad活用でアクティブラーニングを推進
これから益々IT化の進んだ社会においては、これまで以上に不特定多数の人々と直接やりとりをするコミュニケーション能力が求められてきます。そんな社会的背景の中、ICT機器の活用スキルも必要であると同校では考えており、現中学2年生からは全員にiPadを持たせています。
導入以降、ほとんどの教科でiPadが活用されています。例えば、授業支援アプリ「ロイロノート」を使って、生徒の意見を集約することで、先生が生徒の理解度を把握し、これまで以上に個々への綿密なサポートが可能となりました。また、生徒同士で情報共有したり、グループで意見を出し合うような協同学習にも積極的に活用しており、アクティブラーニングを活性化させています。
また宿題をiPadに配信するなど、家庭学習でも積極的に活用が進んでおり、予習復習がしやすくなったと生徒からは好評です。
大坂先生は、「iPadを使うということを通じて、ICTスキルを養うと共に、情報リテラシーを学んでもらいます。本校の大事にする相手を思いやる心を養うため、ネット社会におけるルールやマナーもしっかりと身に付けます。」とおっしゃいます。具体的には、情報リテラシーの専門家を招いて事例を基にした講習会を開くなど、基本的な部分を徹底して教えることを大事にしています。
他方で、検索できるサイトに一定の制限をかけるなどはしていますがそれ以外の部分は自由に活用する中でノウハウを学ぶという方針をとっています。最近では、生徒達の自由な発想で、文化祭の発表や部活動など様々な場面での利用が増えています。
以上、国際理解教育とICTという2つの視点から同校を見てきました。共通しているのはやはり、まずは相手を思いやり、理解しようとする心を育てるという軸が教育の根底にあることです。その上でこれからの時代に必要なスキルを育てるという方針が統一されています。そういった心とスキルをバランスよく持った女性を育てる環境がここ、武蔵野女子学院には整っています。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
武蔵野女子学院中学校
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