創立120周年を迎え、未来に飛躍する若者の可能性の翼を たくましく、のびやかに育む名門校
理数選抜クラスを筆頭に今年度は9つの大学の医学部、80名もの国公立大学現役合格と、毎年コンスタントに現役合格率96%以上という数字を出している星野高校。今年創立120周年を迎えた伝統とその合格実績から名門ともよばれる同校ですが、大学進学はあくまでも過程であり、社会に出てからの生き方を重視しています。目先のことだけに捉われず、長期的な視点をもつ学園の理念をうかがいました。
人間としての土台を育てることが進路指導の本質
医師、獣医師、薬剤師、弁護士、研究者など保護者による仕事についての講演会を行うなど、中学の時から自分の将来について考える機会を設けている同校。しかしこれは、生徒のモチベーションの向上や自分を見つめるための方法のひとつであり、進路指導のすべてではないと松田友宏副校長先生は話します。「本校は社会に貢献できる人間の育成を目指しているため、自分の土台を育てることが進路指導だと考えています。ただ、どの大学に入りたいかということも将来に繋がることですから、決しておろそかにせずしっかりバックアップを行っています」。
運動系・文化系ともにクラブ活動が活発な同校では、行事も全生徒が参加しています。生徒一人ひとりが他者と関わりながら行事に取り組んでいくため、コミュニケーション能力や問題解決能力といった机上の勉強では学べないスキルが自然と培われていくのです。また、その中で得られる達成感や自己肯定感も人としての土台作りに大きく貢献しています。「多様な取り組みの中で自分の得意なことを見つけ、それが将来を考える一助になることもあります。勉強以外でも生徒一人ひとりが輝ける場を設け、学校の中に自分の居場所を作るようにしています」と渡邉朋子教頭先生。
共に学び考えることでよりよく生きる力を高める
今日、ITやAI、ロボット技術の急速な進歩を踏まえ、今年度からプログラミング講習をスタート。夏期講習を利用して中学1、2年生がロボット作りとタブレット端末によるプログラミングを経験しました。「ロボットはひとり1台にせず2人1台にしました」と渡邉教頭先生が話すように、同校はグループワークも積極的に行っています。
特に中学3年生の国語では、東京大学の入試問題をグループで解くという授業を実施。「時間をかけてみんなで考えれば、半分くらいの点はとれそうだと思った」など、生徒からは授業について自信に繋がる感想が多く出ています。
社会に出てから気がつく学校生活で身につけた力
勉強、行事、クラブと、同校で過ごす6年間はとても内容が濃く、学校生活で得た経験と学びは卒業後も自分の支えになってくれます。現在、医師として活躍する星野学園中学校1期生の先輩が校長先生や在校生との座談会を行った際には、協調性や素直さ、コミュニケーション力などを中高生で養ったことが社会人として役立っていると話しています。
「私たちの関心事は、生徒の10年後、20年後です。だからこそ、さまざまな経験の中から学力や能力を高めつつ、しっかり自分を見つめて欲しいと思っています」。そう話す松田副校長先生の強く温かなまなざしが印象的でした。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
星野学園中学校
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Tel. 049-223-2888
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