21世紀型の教育をリードする「STEAM」で 将来を見据えた創造力を身につける
教科の枠を越えた新しい学び「STEAM」
聖徳学園では、今年度から新たな取り組みとして、21世紀型教育のひとつとして注目されている「STEAM」をスタートしています。
「STEAM」とは、Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学)・Mathematics(数学)・Art(芸術)の頭文字を組み合わせたもの。今までの教科の枠組を超えて、科学技術や理系教育に、表現手段となるArtの要素を組み合わせた教科融合型の教育法です。
情報科の授業でSTEAMを進めている学校改革本部長の品田健先生は「最近注目されたばかりの教育手法なので、STEAMを導入している学校はそれほど多くないはずです。我々も、今年はトライアルの1年と位置づけて、高校1、2年を対象にさまざまなチャレンジに挑戦しているところです。来年度から本格的なカリキュラムとして完成度を高めていきます」と語ります。
議論を重ね、チームでトライ&エラーを繰り返す
「ペーパータワー」という課題では、チームで決められた枚数のコピー用紙を使い、できるだけ高いタワーを作成。紙をどう使うかなど、物理や数学の知識を利用しながら、トライ&エラーを繰り返します。ものごとの進め方のPDCAサイクル、人と議論し解決を探ることなど、一つの課題から多くのことを習得できるといいます。
「火星ゲーム」では、「一人だけ火星に取り残してきてしまった宇宙飛行士をどうするか」をテーマに取り残された本人、置いてきた宇宙船の乗組員、NASA長官に。それぞれの立場から議論し、「救う・救わない」の結論とその理由を声明文として発表。生徒自身がリサーチをし、議論を深め、正解のない問にチャレンジします。タブレットやパソコンを駆使し、情報や作業を共有する中でICTも自然と習得します。
「ラーニングコモンズ」が自由な学びを後押し
ほかの教科や外部との連携も強化し、物理の教員や大学の教員と一緒に学ぶ機会もあります。
「これからは教科書にない答えを創り出す時代。生徒自らの創造力で正解のない問にチャレンジしていくことが、将来の生きる力になるのです」(品田先生)。
STEAMの授業は今年5月に完成した新校舎にあるガラス張りの「ラーニングコモンズ」を使用。オープンでフレキシビリティ溢れた空間が、自由な学びの発想を高めてくれています。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
聖徳学園中学校
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