伝統の教育をさらに深化 グローバルに活躍する 男女のリーダーを育てる
独自の人間教育とグローバル教育を柱に女子教育一筋に歩んできた八雲学園中学校高等学校。2018年度からの共学化で、男女がともに学ぶ環境が整います。真のグローバルリーダーの育成をめざす同校の教育について、校長の近藤彰郎先生にお聞きしました。
女子教育の細やかさが男子にも求められる時代
1938(昭和13)年に創立された八雲学園は、来年80周年の節目を迎えます。創立当時は女性に参政権も与えられていない時代であり、女子に教育の機会を提供し、社会的地位を向上させることを使命としていました。以来、豊かな心を育てる教育と世界を見据えたグローバル教育を実践。それは本校の独自の伝統として脈々と受け継がれています。
本校では、長年培ってきた女子教育には絶対の自信を持っていますが、社会の中での男女の役割は時代とともに大きく変化しようとしています。今や男女がともに活躍することが求められる時代。それならば、中学・高校の段階から一緒に学ぶ環境が必要ではないか。そう考えたことが共学化に踏み切った最大の理由です。また、昨今の男子教育に疑問を感じてきたことも大きな要因となっています。自主性を重んじることは大切ですが、その分、もっとも重要な人格教育がおろそかになってはいないでしょうか。彼らに必要なのは、こちらから手を差し伸べて細やかにサポートする教育です。それは、私たちが培ってきた伝統的な女子教育そのものでもあります。来春からの共学化にはこうした信念を持って臨んでいます。
3ステージ制の進路指導と人間性を育む教育に自信
来春からはカリキュラムを変更し、中高6年間を2年ずつに区切った3ステージ制を導入します。中1・中2で基礎的な学力を習得し、中3・高1で海外研修や留学プログラムを体験。高2・高3では、受験態勢を確立し、徹底した演習を行っていきます。
一方で、これからの時代に不可欠なプレゼンテーション能力については、6年間を通して養成します。主要5教科ではすべてに問題解決型学習(PBL)を採用。生徒が主体的に問題を発見し、解決策を的確に提示できるプレゼンテーション力を鍛えていきます。
また、進路実現の基礎となる中学の3年間は、学習アドバイザーの役割を果たすチューターを一人ひとりの生徒につけています。
さらに月に一度、文化体験の日を設け、舞台芸術などさまざまな文化に触れることで、豊かな人間性と国際性を育てることを目的としています。
先進のグローバル教育で世界を見据えたリーダーを
こうした教育を展開することで私たちが育てたいのは、世界を舞台に活躍できるグローバルリーダーです。
今年4月には、世界50か国の私学180校が所属している国際私立学校連盟「ラウンドスクエア」に加盟しました。
アメリカのカリフォルニア州には、グローバル教育の海外拠点となる「八雲レジデンス」を開設しています。1999年から中3生は全員、ここで2週間の海外研修を行ってきました。期間中は、カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)での授業を中心に、姉妹校であるケイトスクールや地元の学校との交流を深めます。これほどの施設を持ち、プログラムを実践している学校は他にはないと思います。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
八雲学園中学校
[学校HP]http://www.yakumo.ac.jp/
〒152-0023 東京都目黒区八雲2-14-1
Tel. 03-3717-1196
最寄駅/
東急東横線「都立大学駅」徒歩7分。「都立大学駅」・JRなど「渋谷駅」から東急バス「八雲高校前」ほか。JRなど「目黒駅」からバス「中根町」徒歩3分、「都立大学付属高校前」徒歩4分。