「調査・展示」から「行動」する文化祭へ
「社会との関わり」を徹底的に追究
有志約200名からなる文化祭実行委員会を中心に、主体的で実践的な学びが特徴の品川女子学院「白ばら祭」。その中心は、中等部クラスによる展示発表と高等部クラスによる起業体験プログラムです。
中等部、高等部ともにクラステーマは生徒達が決めます。低学年は身の回りから、高学年は世界にも目を向け、そこに存在する社会問題を抽出し、その中から自分たちが調査したいテーマを選び出します。テーマを決定したら早速調査。班に分かれてインターネットや書籍からだけでなく、その分野の専門家にインタビューして情報を得ることが多いのも品川女子学院ならではといえるでしょう。ご協力いただいた校外の方にはお礼状を忘れずに書くなど、社会で必要な礼儀も実践的に学びます。
地域に貢献する取り組み「シナカサ」
今年度の文化祭では調査したことを展示発表するだけでなく、自分たちで行動を起こすクラスが目立ちました。「傘忘れ」をテーマとした中1のクラスでは、傘のシェアリング「シナカサ」を提案し、生徒が駅や商店に直接交渉。協力している駅や商店であれば、傘を誰でも自由に借りて自由に返せるというしくみをつくりました。
服や食べ物を寄付する活動
「ファストファッション」をテーマとした中3のクラスでは、その調査の過程で、安価な服が生み出されるのは発展途上国の女性が安い賃金と過酷な環境で雇われていることが一因であると知りました。そこで、自分たちに出来ることは何かを考え、服をリサイクルする寄付活動に取り組みました。また、高等部2年生では、文化祭をきっかけに有志が集まり、フードドライブ活動を行いました。全校生徒や学校HPでも呼びかけた結果、家庭で使われずに眠っていた123㎏の食べ物が集まり、セカンドハーベストジャパンに寄付しました。
高等部起業体験プログラム
高等部では各クラスで1つの会社を興し、それぞれが考えた商品等を販売し、その販売活動を通して経営について学ぶ起業体験プログラムを行っています。今年度優勝したクラスが注目したのは、フェアトレード商品。この他、「もったいない」をテーマとし、捨てられたビニール傘をリメイクした商品を販売したクラスなど、社会での課題を解決するために行動したいという生徒達の思いが伺える文化祭でした。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
品川女子学院中等部
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