大学のその先で活躍する ために、〝愚直に〟学んで 圧倒的な基礎力をつける
中学に入学したら、同じスタートラインに立つ
「英語の学習は大学の先を見据え、企業の中や国際会議で、または研究などで使えるよう、基礎から積み上げていくことが最も大事だと考えています」と、教務部グローバル教育委員会主任の金沢雅人先生は言います。つまり、要になるのは圧倒的な基礎力。教科書の音読や精読などを地道に積み上げてこそ、プレゼンもできるようになるのだと。「今は小学校でも英語を学んでいますが、本校ではいったんリセットし、みんなで同じスタートラインに立ちます。ただ、あっという間に進むので授業を大切にしましょうと指導しています。初期は知識のインプット重視で、アウトプットとして小テストなどを行いますが、そういう意味でオーソドックスな教育にブレはありません。生徒には〝愚直に〟学ぼうと言っています」
中3の英会話は「究極の習熟度別」へ
以前は中3の一部の授業は習熟度別で行っていましたが、今年から、従来の約40人クラスでのチーム・ティーチングの授業から、「オンライン英会話+多読」(左コラム参照)と「チーム・ティーチング」に変更しました。1クラスを約20名ずつ2分割にし、隔週で交互に実施。「オンライン英会話は〝1対1〟で、講師の先生が生徒の実力に応じて会話をしてくれるので、ある意味、〝究極の習熟度別〟といえるのではないでしょうか」(金沢先生)
英語科の町田真彩子先生が続けます。「マンツーマンはプレッシャーもあるとは思いますが、あらかじめ準備したものを言うのではなく、言いたいことを臨機応変に、その場で組み立てて言えるようになってほしいですね」
一方の「多読」は、WEB上のシステムで英語の本を読む取り組みですが、生徒たちは楽しんでいるとか。「自宅でも読んでいる場合は、1~2学期間で100冊近くにのぼる生徒もいます」(町田先生)
その後、「多読」へ。PC上で自分が読みたい英語の本を読んでいきますが、音声を聞くことも可能です。「『シンデレラ』や『一寸法師』など知っている物語や、著名人の伝記などを読む生徒が多いですね」(町田先生)
グローバル社会に向けて、さまざまな改革を進行中
英語弁論大会やネイティブの先生と日常的に会話する機会、国内外の研修など、国際関連のプログラムは豊富ですが、「英字新聞」の制作にも取り組んでいます。高校生を中心に希望者が行うのですが、受験生や海外の提携校に配布しています。「英語の勉強になることはもちろん、プロの編集者の指導のもとで作成するため職業体験にもなっています」と、金沢先生。
また今年、グローバル教育委員会も開設しました。「多様なプログラムをロードマップの中に位置づけ、大学の先を見据えてさらに発展させていく構想です。海外の大学進学については個別に行っていますが、今後はその布石も打っていきたいですね」(金沢先生)
生徒の希望と時代を見据えて、同校の改革はまだまだ続きます。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
豊島岡女子学園中学校
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