私学探検隊

2019年度から新体制がスタート 中学校(男子部・女子部)は募集せず、 中等教育学校に一本化、共学化へ

創立50周年を機にアクティブラーニング型授業の導入を始め、さまざまな教育改革を推進してきた桐蔭学園。2019年度からは男女共学化に伴い、中学校(男子部・女子部)は募集せず、中等教育学校に一本化する予定です。新しい時代の学校づくりについて、校長の岡田直哉先生にお話を伺いました。

2019年度から共学化し、中等教育学校に一本化

AL型授業も男女が協働で行うことにより、より有効性の高いものとなる

AL型授業も男女が協働で行うことにより、より有効性の高いものとなる

1964年の創立以来、常に時代の変化を先取りした教育改革を推進してきた桐蔭学園。2018年度は高等学校が共学化。これに続き、2019年度からは男子校だった中等教育学校が共学化します。それに伴い、中学校(男子部・女子部)は募集せず、中高一貫教育を中等教育学校に一本化する予定です。「この背景には、ここ数年力を入れてきたアクティブラーニング(以下、AL)型授業をより充実したものにしたいという目的があります。これまでは男女別々にAL型授業を行ってきましたが、一緒に行う方がより有効性のあるものにできるのではないかと考えました」と岡田先生。さらに、中学から入学する場合、中学校(男女別学)と中等教育学校(男子のみ)があるという今の状況も、今後、共学のひとつの学校になることでわかりやすくなります。「中等教育学校はカリキュラムの自由度が高く、独自の教育を展開しやすいという魅力もあります」と岡田先生は話します。

社会に出た時に役立つ3本の学びの柱

同校は2014年に創立50周年を迎え、その歴史を大きな財産として重要視しつつ、次の50年を生き抜く力を育成するために、3つの柱を中心に教育改革を推進してきました。
柱の一つめは、「AL型授業」の導入です。AL型授業には、多様性を持った生徒を育みつつ、協働性を育てるという目的があります。二つめは「探究的な学習の時間」の授業化で、全学的な展開を進めています。この時間にはたとえばテーマに沿ったフィールドワークを行い、その成果を一人ひとりがみんなの前でプレゼンテーションします。これにより能動的、主体的な思考を養い、大学受験のみならず、一生涯学べる力を身につけていきます。三つめは「キャリア教育」です。「単純に社会に出るとどんな職業があるのかを伝えるようなイベントを開催するだけでなく、生徒一人ひとりが自分の人生をデザインし、どう生きるのかを6年間で考え、卒業後に実践できるようにする。それが本校のキャリア教育です。たとえば『1分間スピーチ』は生徒1名がテーマに沿ったスピーチを行い、クラス全員がそれに対して前向きなコメントを記入します。これにより自己肯定感が上がり、スピーチ能力もアップします。相手の話に耳を傾ける“傾聴”と、それを肯定し、どこがいいのかを相手に伝える“承認”はAL型授業でも重要視しています」と岡田先生は話します。
中等教育学校の共学化発表後、既に複数回、学校説明会が行われていますが、その反響も大きいとか。「本校が第一志望という受験生がどんどん増えてほしいと願っています」と岡田先生。
同校は創立以来の伝統を守りつつ、時代の変化に即した改革を進め、チャレンジを続けています。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

桐蔭学園中等教育学校
[学校HP]http://toin.ac.jp/ses/
〒225-8502 神奈川県横浜市青葉区鉄町1614
Tel.045-971-1411

最寄駅/
東急田園都市線「市が尾駅」「青葉台駅」からバス「桐蔭学園前」。小田急小田原線「柿生駅」からバス「桐蔭学園」。東急田園都市線・市営地下鉄BL「あざみ野駅」からバス「もみの木台」徒歩10分ほか。

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