使い慣れた個人のデバイスを使って繰り広げる授業
BYOD導入で学びがより楽しく、発展的に
鷗友学園では、今年4月より高校生を対象にBYOD(Bring Your Own Device)を導入しました。生徒が使い慣れた端末(タブレット、ノートパソコン、スマートフォン等)を学校に持参し、授業や課外活動など、さまざまな場面で活用しています。「こうしたデバイスを文房具と同じだと位置づけ、ノートにメモを取るように、筆記具を使いこなすように、生徒たちは日常的に使っています」と話すのは、入試広報部部長の若井由佳先生。
「授業支援ソフトの『ロイロノート』など、全員が入れておくべきアプリはありますが、それ以外、生徒たちは自分で考え、アプリなどを選び、使いこなしています」。
また、授業の流れにも変化がありました。例えば、「これまで、先生が出した課題(問題)を各自がノートに解く。当てられた生徒が黒板に書き、これについて解説や検証をしていくという流れも、デバイスを通せば、生徒が各自で書いたものを一気にとりまとめて一斉に提示し、クラス全員でこれを見ることができます」と英語科の都築直子先生。授業でやらなければならないことを効率よく進められるだけでなく、他の生徒の考え方や表現の方法を参考にできるので、自分の解答をブラッシュアップすることが可能になったそうです。
新たなツールと使い方は深い学びにつながっていく
生徒たちは中学生のときに学校のタブレットを使っていたこともあり、各自のデバイスを使うようになってもスムーズに対応できています。
授業ごとに活用の仕方はさまざまで、数学の授業では立体図形を動かしたり、切断したり、物理ではテキストとして使用し、デバイスを通して解答ができるようにするなど、各教科で活用しています。中学1年生からオールイングリッシュで行っている英語でも通常の授業はもちろん、課題発表にも活用しています。数人で取り組む発表の準備もデバイスを使うことでお互いの意見や情報を共有し、進捗状況も把握でき、効果的に作業を進められます。
担当のマイケル・カール先生も「授業時間を有効に使え、授業中に発表した内容に対してもクラスメイトからの感想がすぐに反映されるので、いい刺激になっていると思います」と話します。
ICTはあくまでも学びのツールであり、最大の目的は授業の質を高め、生徒がより能動的、主体的に授業に参加できるようになることです。
スタートしたばかりのBYODですが、多くの授業や行事の実行委員会などで利用し、すでに生徒にとって文房具と同じような必需品になっていて、今後ますます活用の幅が広がっていきそうです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
鷗友学園女子中学校
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