東京成徳ならではのICT教育始動「アナログでできることをより上質に」
留学に備えたタブレット学習から生徒自ら発展させた使い方へ
東京成徳の中高一貫部ではグローバル教育の一環として中学3年生で全員がニュージーランドへ1学期間の短期留学を行います。これまでは希望制でしたが、昨年度の入学生から全員参加のプログラムとなり、異文化の中で生活し、学ぶことが必須になりました。
そのニュージーランド留学先の学校では数年前からタブレットを使った授業が当たり前のように行われているそうです。「これまでは希望制で毎年60人程度の生徒が、約20校の現地の学校に短期留学していましたが、そのほとんどすべての学校で端末を使って授業を行っていました。また、これからの日本の社会でもICTをいかに活用できるかが大きな課題となると考え、現在の中学2年生の入学のタイミングで本校でもiPad Proを1人1台持たせました。授業や学校生活の中でより効率的に理解を深め、積極的に自分の考えを表現することを身につける助けとなります」と語るのは、中高一貫部教頭でICT推進部長の東良和先生。
iPadはタッチ操作だけでなくペン対応ができることで、学校生活の中で幅広く利用できるタブレット。タブレットを使用するとどうしても機会が減ってしまいがちな「書く」ことを大切にできます。「日常で使っていくと、生徒たちは、教員が指導する以外にも有益な使い方を見つけて実践するようになります。3年後の短期留学時にはすっかり自分の道具の1つとなっているでしょう」。
タブレットで家庭学習にも変化
自律への意識も芽生える
東京成徳では各教室にプロジェクターやWi-Fi環境を整備。校内のどこでもICTを利用した授業が可能になっています。教室の黒板がプロジェクターのスクリーンにもなり、英語、数学、国語、理科、社会、保健、音楽の授業でICTを取り入れています。「学習支援ソフトも導入し、家庭においても、学習動画やWebテストなどの教材が利用できるようになっています。模試の結果に基づいた復習課題の配信や、授業以外にも、担当教員から課題の配布や授業準備の指示もできるので、これまで以上に細やかな対応が可能になりました」と東先生。
一方で課題もあります。これまでスマートフォンについては、登校時にすべて先生が預かり管理していましたが、タブレットを使うようになって、スマートフォンを預かることもやめました。「いつ、どう使うかも含めて生徒が自分で考えるようにしています。それも含め、本当の意味での“使い方”を学ぶ機会になっていると考えます」。実際に、自然と生徒たちは自分で使う、使わない、どう使うべきかを考えるようになっていると感じられるようになったそう。そして、タブレットを通して、授業でも学校生活の中でも積極的な取り組みが見られるようになっています。
ICT教育はまだスタートしたばかりですが、全員参加の短期留学でもこうした日常の成果が表れてきそうです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
東京成徳大学中学校
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