英語「を」学ぶから、英語「で」学ぶ。 ESD+CLILで多様社会で共生できる力を育成
英語を使い世界を理解する「国際教養クラス」がスタート
キリスト教の教えに基づく「愛と誠」の心を根底に、生徒主体の共生教育や30年前から続く海外セミナーなど、真の国際教育に力を入れている横浜女学院中学校。今後さらにグローバル化が進む中、より深く国際教養を身につけ、世界で活躍する女性を育成していきたいという思いから、2018年度より新たに「国際教養クラス」がスタートしました。
同クラスは、ほとんどの生徒が、中学から英語を始めています。今後、基本的な英語力を身につけ、ESD(持続可能な社会の発展のための教育)、聖書、数学、化学などの授業にも、CLILを採用し「英語」で学んでいきます。
CLILとは、教科学習と英語学習を組み合わせた内容言語統合型学習で、英語を母国語としないヨーロッパの各国では多く取り入れられています。様々な教科・テーマを英語で学び、「読む・聞く・話す・書く」の4技能に、「考える」を加えた英語5技能を伸ばしていけるため、今後日本の学校でも注目されることが予想されます。同校では、それをいち早く取り入れ、実践してきました。CLIL専用のオリジナルテキストを作成するなど、教科の枠を越えて先生達が一体となって取り組んでいます。
多様社会に必要なのは様々な考えに耳を傾ける姿勢
取材の日、中学3年生の英語の授業を見学させてもらいました。その日のテーマは、「授業中にあくびをしていいか?」というもの。実はその前に生徒達は、あくびをすることのメカニズムや効能についての授業を受けていて、あくびには脳を冷やす作用があることなどを学んでいます。でも、授業中にするのは・・・?
「この課題は、自分の考えを相手に分かるように伝えることが目的なので、正解も不正解もありません。また、自分の中の常識にとらわれず、様々な角度から物事を考える力を養っています」、そう話すのは英語科主任の白井龍馬先生です。授業ではたびたびペアを変え、生徒達はたくさんの考えを吸収していました。このように、世の中には様々な考えを持つ人がいることを知り、受容することを学び、多様社会への理解へとつなげていきます。
新設の「国際教養クラス」では、日常的にESDとCLILを学び、英語を使い、世界への視野を広げる教育を行っていきます。中3では校内を飛び出し、全生徒が1カ月間のニュージーランド海外研修を実施。また、高1では希望者を対象にアメリカの提携大学へ3カ月間の短期留学を実施するなど、世界を知る様々なチャンスがあります。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
横浜女学院中学校
[学校HP]http://www.yjg.y-gakuin.ed.jp/
〒231-8661 神奈川県横浜市中区山手町203 Tel.045-641-3284
最寄駅/
JR根岸線「石川町駅」徒歩7分。