新校長・小岩利夫先生インタビュー 「原点に戻ることにより、進化を遂げる」
完成したばかりの新校舎で年5回、特別授業を実施
橘学苑中学校・高等学校は、今年度から新校長の小岩利夫先生が就任されました。先生は、これまでに複数の私学で校長や副校長などを歴任してきた教育のエキスパートです。「その経験を活かし、生徒に還元したい。一人でも多くの生徒を幸せにすることが私の願いです」と語る小岩先生の学校づくりについてお話を伺いました。
「中学受験をして私学を選ぶ家庭は、私学の独自性、伝統、教育内容などに着目していると思います。私も中学生をどう元気に育てていくかをいつも考えています。本校では昨年、中学生用の新校舎・1号館が完成し、日々の授業もよい環境で受けることができるようになりました。そこで、普段の生徒たちの様子をもっと保護者の皆さんにも見てもらうために、今年は年に5回、特別授業を行うことにしました。特別授業では、さまざまな科目でグループ学習や共同授業・アクティブラーニングなども取り入れた、シラバス通りではない新しい授業法にチャレンジして、グローバルな授業にしたいのです」と小岩先生。
また、今年度は初の試みとして、6月8日に近隣の私学2校(聖ヨゼフ学園中高、鶴見大学附属中高)とともに3校合同説明会を開催しました。「国際化教育」をテーマにそれぞれの学校の特徴や良さをお互いに学び合う、よい機会となったようです。
国際教育、自然体験など本物に触れる経験を
同校はネイティブ教員が常にいる環境であり、中3で海外研修を実施するなど、国際教育が充実しています。また、高校には2年生の1年間、ニュージーランドの現地校に留学する国際コースも設けられています。「中3の海外研修を国際コースへの前段階と捉え、国際コースへの内部進学者をもっと増やしたい。さらに国際コースから海外の大学へ進学できるようなルートづくりも進めたい」と小岩先生は話します。
また、同校は長野県飯島町に『アグリネーチャーいいじま』という施設を所有し、田植え・稲刈り体験や、夏休みのイングリッシュキャンプなどに活用しています。「ここにネイティブ教員も同行してもらい、英語の楽しい学びを実施することも考えています」(小岩先生)。同校ならではの魅力的な環境をさらに発展させることが期待できそうです。
創立者の思いを受け継ぐ感性教育
「国際感覚を身につけることはもちろんですが、自分たちの文化も大切にしてほしい。五感を養い、日々喜びを感じられる感性を磨いてほしい。感動を伝え、喜び合い、高め合う。そんな機会を増やし、生徒たちに成長してほしいですね」と話す小岩先生は、同校の創立者である土光登美・敏夫母子の思いを大切にしています。同校には戦時中、「混乱の時代だからこそ、しっかりとした人間教育を」と考えた登美の精神を財界で有名な土光敏夫が受け継いで発展してきた歴史があります。
創立の精神を受け継ぎ、もともとあった同校のよさをさらに前面に出しつつ、改革を進めたいという小岩先生。今後の展開が楽しみです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
橘学苑中学校
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