「グループ学習」+「ティームティーチング」や 論理的思考を養う授業で、学力アップを実現
数学で二人の教員によるティームティーチングを導入
江戸川女子中学校では、数学と国語でより確実な学力を養うための取り組みが実施されています。
数学は、1年生ではグループ学習の時間を大切にし、4~5人のグループでお互いに教え合いながら問題を解く時間を多くとっています。そして、2年生では今年から週4時間のうち2時間、ティームティーチング制を導入し、2人の教員が1クラスを担当しています。この方式を導入した背景について、数学科の一條雅史先生にお話を伺いました。
「昨年までは2年生では習熟度別授業を行っていましたが、1年生でのグループ学習を通して身に付けた、教え合いながら協力して問題を解く力や、数学の得意不得意に関係のない活気ある授業の雰囲気を大切にしたいと考えました。また、数学の苦手な生徒へのきめ細やかなサポートも必要だと考えました。そこで、授業を進める教員と、教室内を回り生徒の理解度を確認する教員の2人体制で授業を行うことにしました」と一條先生。もし、理解できていない生徒がいた場合は、授業を一度ストップし、補足説明を行うなど、きめ細かい指導ができるのがティームティーチングのよいところです。また、中1のグループ学習同様、数学の得意な生徒が教える側に回ることも。こうすることにより、教える生徒自身の定着にもつながります。「数学が得意な生徒には応用問題を解かせるなど、発展的な内容にも挑戦させています。教室内に教員が2人いることにより、『応用』『基本』などの2グループに分けることができるのもメリットですね」と一條先生は話します。
数学が苦手な生徒は苦手意識を減らし、得意な生徒はより実力を伸ばした上で、中3になると習熟度別授業を行います。このように、学年に応じたきめ細かく、柔軟な体制で手厚い指導を行っています。
大学受験も見据え、論理的思考を養う
同校は、国語科でも新たな取り組みを始めました。「現在の中2が中1の時から『論理エンジン』という教材を導入し、論理的思考力を養う時間を設けています」と話すのは、国語担当の菊地恭平先生。
『論理エンジン』は基本的な問題を読み解くところから、小論文の書き方までが学べる内容になっており、論理的な思考力を養う目的で作られています。文章を論理的に読み解く手法が身につくので、内容に対する興味の有無などで解き方に波が出ず、成績が安定することが期待できます。「導入してまだ2年目ですが、中1の実力テストで国語の平均偏差値が過去に比べてアップしており、教材の効果が表れているのではないでしょうか」と菊地先生は話します。
また、同校では中2以上の定期テストでも教科書にはない文章を実力問題として出題しています。これにより、生徒の論理的読解力を知ることができます。「初めて読む文章を読み解くためには、日本語の論理を知ることが大切です。論理的に解答を導く習慣が身についていれば、大学入試でどんな問題が出題されても、対応できるはずです」(菊地先生)
また、菊地先生の授業では最近のニュースをワークシートにまとめて発表するという試みも行っています。「昨今はAO入試や推薦入試の方法も多様化しており、幅広い知識を持つことも大切になってきています。こうした取り組みが将来的にプラスになれば」と菊地先生。同校では中学時代にしっかりとした学力を養い、高校、そして大学受験へと着実にステップアップをはかっています。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
江戸川女子中学校
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