年2回開催する校内模擬国連「SMUN」でグローバルな視野とディベート力を養う
世界への視野を広げる校内模擬国連を開催
キリスト教の教えをもとに、「ゆるぎない価値観」「学びを通して感動する心」「自ら学ぶ姿勢」を育む清泉女学院。2017年度より校内で模擬国連「SMUN」を開催しています。
模擬国連とは、生徒が割り当てられた国の外交官として国連の国際会議に挑み、決められたテーマについて自国の立場に立って議論を戦わせるもの。国際政治の仕組みを理解し、国際問題の解決策を考える教育プログラムです。
「以前より、校外で開催される模擬国連に自主的に参加する生徒たちがいたのですが、模擬国連への関心が非常に高く、学びも多くありました。校内でも、このような取り組みをぜひやってみたい、とスタートしました」と濱田京子先生。
2人1組で国を代表して意見を表明
開催は年に2回で、6月は中2から高2、11月は中1から高2が対象。校外の模擬国連ではオールイングリッシュのものもありますが、SMUNは日本語でも発言できるようにして参加しやすくなっています。これまで3回開催し、毎回50名前後の生徒が参加。第1回のテーマは「模擬国連カフェ(国連カフェのメニュー作り)」、第2回は「シリア問題」、第3回は「持続可能な教育計画」でした。同じ学年の生徒が2名一組でペアを組み、テーマに合わせて自分の国の立場でどんな意見を主張するか、さまざまな状況をリサーチした上で「ポジションペーパー」(公式見解)を作成。会議では相手の意見を把握しながら、自分たちの主張を表明するディベートを繰り広げます。
第3回の模擬国連に議長団の一員として参加したのが、議長役の原みなみさん(高2)と副議長役の沖野仁紀(みき)さん(高2)の2人です。原さんと沖野さんは、校外の模擬国連へ2回の参加経験があり、その経験を生かして議長団として、会議を取りまとめました。
議長の原さんは「大使役だった校外の模擬国連と違い、今回は議長団として会議全体の方向性や全員の意見を俯瞰(ふかん)してみることができたのが、新たな経験でした」と語ります。
副議長役として、実際に議論の進行をリードしたのは沖野さんです。
「次々と出てくる意見の方向性をまとめる役目だったのが大変でした(笑)。みんな、自分たちの意見をまとめて積極的に発言していて、すごいなと思いました」(沖野さん)
濱田先生も「どの回も生徒の意識が極めて高く、参加したことが大きな刺激になったと、充実感を感じているようです。ディベート、交渉術、プレゼン力などを養う機会としても、興味を持つ生徒が多いですね」とそのメリットを語ります。
大学進学や将来の進路にも活きる力を養う
模擬国連での経験は、将来の進路にも大きな影響を与えています。
「模擬国連の経験を踏まえて、自分も将来、国際的な機関で仕事をしたい、英語を使って世界の人たちとコミュニケーションを取りたいと思っています」(原さん)
「校外の英語の模擬国連を経験して、英語の実力をもっと上げたいと思うようになりました」(沖野さん)
模擬国連の経験は大学のAO入試にも活かされています。それだけでなく、「将来、社会でも必ず役立つ資質を養う経験となっています」(濱田先生)
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
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