私学探検隊

男女共学の新たなステージで次世代のグローバルリーダーを育てる

伝統の女子教育を男子にも男女共学化が今春スタート

共学1期生の生徒たち

共学1期生の生徒たち

男女共学校に移行した今春、八雲学園では男子生徒36名を含む共学一期生を中学校に迎えた。「心配していた違和感はまったくなく、男女とも実に楽しそうに和気あいあいと過ごしています」と、近藤彰郎先生はにこやかに語る。共学化の背景には、「男女がともに活躍することが求められる時代。中学・高校の段階から一緒に学ぶ場をつくったうえで、生徒をきめ細かくサポートする本校の教育を男子にも提供したい」という強い思いがあった。一人ひとりに手を差し伸べて支え、成長を後押しする教育は、80年の歴史とともに誇る同校の伝統。それを男子にも広げる環境が整ったと自信を見せる。
たとえば、学校行事もその一つ。行事を生徒の成長の機会ととらえている同校では、1年を通して大小さまざまなイベントを用意している。男子生徒が入学した今年は、初めて端午の節句を祝った。恒例になっている桃の節句と同様に、学校の玄関に鎧兜を飾り、生徒たちに柏餅を配った。「健やかな成長を願うこちらの気持ちを生徒たちもしっかり受け止めて、喜んでくれました。小さなことですが、こうした場面の一つひとつを大事にしていきたいと思います。」

ICT教育と八雲式PBLで問題解決力と発信力を強化

共学化に際して、中高6年間のカリキュラムを一新し、2年ずつの3ステージ制を導入。中1・2で基礎的な学力を習得、中3・高1で海外研修や留学プログラムを体験、高2・3で受験指導体制を確立と、ステージごとに工夫したプログラムで学力を向上させ、希望の進路の実現をめざす。
いち早く取り組んできたICT教育やアクティブ・ラーニングも進化が続く。生徒は1人1台のタブレットを持って教科学習で活用するほか、電子黒板を利用した授業も活発に行われている。また、主要5教科ではすべてに問題解決型学習(PBL)を採用。タブレットを活用して、生徒みずから課題を発見・探究して問題を解決する力や自分の意見を他者に伝えるプレゼンテーション力を鍛える能動的な学習を実践。多様化する大学入試にも対応している。
クラス担任とは別の教員がチューターとなって一人ひとりの生徒を受け持つ制度も、中学3年間を通じて整えている。学習面でのアドバイスを中心に、日常生活の悩みや不安に対する相談も受け、学校生活を個別にサポートしている。

高度な英語力が身につくグローバル教育を実践

創立時からの柱であるグローバル教育にも磨きがかかっている。英語関連行事の充実をはじめ、アメリカ・カリフォルニア州サンタバーバラには研修センター「八雲レジデンス」を開設。中3生は全員、ここで2週間の海外研修を行っている。高1では、3か月間のアメリカ留学に加えて事前学習と事後学習を含めた「9カ月プログラム」を実施。参加生徒は外国語能力の参照基準「CEFR(セファール)」で全米トップ校が求めるB2レベルの力をつけるなど、成果を挙げている。
さらに2017年4月には、世界50か国の私学180校が所属する国際私立学校連盟「ラウンドスクエア」に加盟。ドイツ、南アフリカなど、毎年開かれる国際会議に参加するだけでなく、加盟校同士の交流が広がり、すでにヨルダン、オーストラリア、アメリカの加盟校から留学生を迎えた。学校にいながらグローバルな環境を体験することができる。一方、日々の英語の授業では、「使える英語」を重視。一日3つずつ単語を覚え、中学3年までに1800語を着実に身につけるといった取り組みを続けている。
最後に近藤先生は、受験生にぜひ伝えたいと次のメッセージを送ってくれた。「受験生はチャレンジです。自分が今できることを一生懸命にがんばってください。八雲学園は生徒一人ひとりを応援する学校です。入学したときは、皆さんの将来の目標をかなえるチャレンジをわたしたちが応援します。」

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

八雲学園中学校
[学校HP]http://www.yakumo.ac.jp/
〒152-0023 東京都目黒区八雲2-14-1 Tel.03-3717-1196
最寄駅/
東急東横線「都立大学駅」徒歩7分。「都立大学駅」・JRなど「渋谷駅」から東急バス「八雲高校前」ほか。
JRなど「目黒駅」からバス「中根町」徒歩3分、「都立大学付属高校前」徒歩4分。

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