大学で研究室を構える卒業生を訪問し、 未来の自分を見据える
自主、敬愛、勤労を教育目標として掲げている桐朋中学校、高等学校。緑あふれる落ち着いたキャンパスには、蔵書数6万5000冊を誇る図書館や天文ドーム、各種実験室、プラネタリウムなどの施設も充実し、アカデミックな“知”を刺激する環境が整っています。
自分で考え、判断し、行動できる、そして自分のとった行動に責任がもてる自立した人間を育てる桐朋では、将来についても自分のやりたいことや目標を考える機会を常に大事にしています。
「例年、大学で教える卒業生に来てもらって在校生が大学や研究について話を聞く機会はあるのですが、今年度は初めてその研究室を訪問させてもらいました。大学への関心だけでなく、生徒たちの知的好奇心や探究心も向上するいい機会になりました」と高校部長の原口大助先生。実際に参加した生徒さんたちにお話を伺いました!
──なぜ参加しましたか?
馬塲久遠くん(高1):大学で研究するというイメージをもっと具体的につかみたくて、横浜国立大学の光エレクトロニクスの研究の講座に参加しました。
波部賢人くん(高2):高1の頃は自分が文系に向いていると思っていましたが、生物の授業から生物学や遺伝子に興味をもつようになりました。もっと理系の大学や研究を知りたくて、千葉大学での生物学の授業にしました。
──参加してみた感想は?
池田啓樹くん(高1):僕は、これまではなんとなく工学系に行きたいという思いだけで、具体的な内容ややりたいことが見えていないことに不安がありました。でも、実際に院生や学生に大学生活や研究テーマを選んだ理由を聞くことができ、焦らずに少しずつ興味を広げ、アンテナを伸ばしていけばいいと思えるようになりました。
平松大輝くん(高2):僕は東京工業大学で、合意形成ゲームを体験しました。人々が理解し合う道のりを築いていく事が、今後の社会でいかに役立つのかを実感しました。
──今後の学校生活で力を入れたいことは?
馬塲くん:大学進学後の研究が見えてきたことで、進む道が文系理系どちらであっても、基礎学力をしっかりつけなくてはいけないと実感しました。
池田くん:常にベストを尽くしながらも、必ずしもベストな選択肢だけでなく、ベターな方向、ほかの選択肢にも視野を広げ、多様な考え方を大事にしていきたいです。
平松くん:体験した合意形成のステップは、人とのコミュニケーションにとても役立つので、学校生活でも活用していきたいです。
波部くん:これまではアンテナを伸ばすことを考えて来たが、今後はもっと能動的に自分でチャンスを捕まえ、生かしていきたいです。積極性、ハングリー精神をもっと身につけて、多くのことを経験したいと思います。
桐朋の好きなところ!
- 僕はバトミントン部ですが、部活は中高一緒に練習し、高校生が中学生の練習を見てあげるので上達も早いです。スポーツ大会の委員などでは、学年を超えた繋がりがすぐ広がります
馬塲久遠くん(高1)
- 個性の強い、面白い人がたくさんいる学校です。変わり者でも、それが個性だと認め合える良さがあります
池田啓樹くん(高1)
- この夏、日本の代表の一人としてワシントンDCで開かれた『若手リーダー育成研修』に参加し、日米関係に高校生がどう貢献できるか話し合ってきました。こんな機会のある学校でよかったです
波部賢人くん(高2)
- 桐朋では、自分たちで決める事が多くあります。中1、2でクラスごとに出掛ける“クラスの日”は宿泊先も含めて行先をクラスごとに決められるので、白熱した議論になります
平松大輝くん(高2)
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
桐朋中学校
[学校HP]http://www.toho.ed.jp/
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最寄駅/
JR中央線「国立駅」・JR南武線「谷保駅」徒歩15分。「国立駅」から京王バス「桐朋学園」。「国立駅」「谷保駅」から立川バス「桐朋」。