私学探検隊

春の田植えから秋の稲刈りまで、実体験で自然を学ぶ

手を動かし心で感じる
田植えが育てる感性教育

橘学苑では、昭和17年の創立以来、農作業を通じて作物に対する愛情や自然の恵みに感謝する感性教育を行ってきました。その後、より自然を体感できる教育(ネイチャーイン)を行うために、長野県飯島町に総合交流拠点施設をつくり、以来毎年、中1生が米作りに励んでいます。
4月に田植えをし、8月のイングリッシュキャンプでイネが成長していく様子を観察し、9月に稲刈りを。こうして1年を通じて米作りに携わります。今回は、9月に稲刈り合宿に参加した4人の中1生に、合宿の様子を聞いてみました。
今年の稲刈り合宿はあいにく雨の日が続きましたが、初日は雨の中、稲刈りをしました。「初めは刃物を使うのが怖かったけれど、刈るコツを教えてもらったらできるようになりました。だんだん夢中になり、雨が降っているのも気になりませんでした」と川崎さん。刈り取ったイネは農家で精米してもらい、文化祭で販売するそうです。「絶対に全部売ります!」とみんな張り切っています。

卒業生や地域の人との交流でたくさんの大人に出会う

今回インタビューに答えてくれた中1生の4人。

今回インタビューに答えてくれた中1生の4人。左から三宅海くん、川崎さん、齊藤さん、三宅空くん。

滞在中は稲刈り以外にも、収穫したお米を乾燥させて玄米にするカントリーエレベーターを訪れたり、地元のりんご農家でりんごもぎをしたりしました。
「春の田植えから始まって、今回の稲刈り、そしてその後、お米になるまでの工程を見ることができて、私たちの食卓に並ぶまでにいろいろな人が携わっていることが分かりました」(齊藤さん)、「おいしいりんごの見分け方は、おしりが開いた状態になっているもので、閉じた状態のものはまだ甘くないそうです。おみやげにもらったりんごがとても甘くて美味しかったです」(三宅空くん)と、地元の農家の方からいろいろなことを教えてもらったようです。
また合宿中に、同校を60年前に卒業した大先輩を招き、当時の“橘”について語ってもらいました。そして、同校が昔から大切にしてきた学びを共有し合いました。こうしてたくさんの大人たちから多くの学びを得ました。
最後に「合宿中一番楽しかったことは何ですか?」と尋ねると、「2日目の夜に各班で作ったカレー」と4人。「カレー作りは先生の力を借りずに、自分達だけでやりました。班によって出来上がりはいろいろで、うちの班は具が大きいのが特徴でした。他の班ではみじん切りにしていたところもありました。みんなで食べ比べてみましたが、どこの班のカレーも美味しかったです」(三宅海くん)
4月の田植え合宿の頃は、新生活が始まったばかりでまだぎこちなかった中1生ですが、今はみんなとても仲がいいそうです。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

橘学苑中学校
[学校HP]http://www.tachibana.ac.jp/
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