「着実・勤勉・自主」が校訓の城北埼玉。クラブ活動も、生徒の自主性を育てる機会として重要視しています。そんな校訓の中で生徒たちの自主性から産声を上げた自転車同好会を紹介します。
自転車同好会は誕生してまだ二年の新しい部活動です。部員数は現在、中学生四名。高校生十名と、なかなかの人数です。学校の近くを流れる荒川はサイクリングロードが整備されており、北上すれば「榎本牧場」「HONDAエアポート」。南下すれば「彩湖」河口まで行けば「お台場」や「TOKYOディズニーリゾート」まで到達でき、本校は練習に飽きない立地条件にあります。
生徒の自主性を重んじた活動
練習は生徒達の手によって行き先が決められます。安全面には十分配慮し、四~五名のグループになって走ります。先頭や後尾は上級生や顧問の先生が付き、ペース配分や事故・トラブルが起こらない様に活動をしています。
彩湖での練習時には、生徒たちの経験・能力に合わせて自由に周回を楽しんでいます。
顧問の木下先生は、
「中高生が自分の力で操れる最速の乗り物がロードバイク。最初は、毎日三十km近く走ると言うとその距離に圧倒されてしまいますが、生徒たちはその壁をあっさり越えてきます。そして、それが彼らの人生の自信にもつながってきます。」
部長の椎橋君は、
「自転車は個人競技で、走っている間は孤独のようにも思えますが、先頭の風除け役を交替したり、前後にいる部員たちの気配を感じ、手信号で危険を伝えあったりすることで、意外と信頼感や連帯感が産まれ、それがとても楽しいのです。」
と語ってくれました。
大会に参加することで、結束力も倍増!
現在、全部員が初心者からスタートした自転車同好会ですが、ある程度走れるようになると、大会にもチャレンジしたくなります。毎年二回あります、高体連の県大会、ロード部門に今年は全員出走することが出来ました。また、一般の大会にも多数出場しております。日本で一番大きなヒルクライムの大会としても有名な「富士ヒルクライム」。一万人もの出走者と供に、富士山の五合目、標高二三〇五メートルの世界まで、駆け上ります。ゴール時の感動は、普段の生活では味わえないものです。他には彩湖で行われたTOKYOエンデューロ。
そして、十月に群馬サイクルスポーツセンターで行われましたスーパーエンデューロでは、一位、二位を獲得。また、筑波サーキットで行われる歴史ある大会、「第三十二回筑波夏の八時間耐久レース」では、年齢別部門でこちらも一位、二位と表彰台を独占致しました。
「筑波でのレースは夏の炎天下の中、八時間という長時間を四人のチームで交替しながら走りました。ピットでの作戦がとても重要になってきます。レース走行中も自分の脚力にあったグループをみつけていかに自身の消耗を減らして走りきるかなど、非常に頭脳を使うレースでした。その分、表彰台のてっぺんに立った時の爽快感は格別でした。」
と、部長の椎橋君は語ってくれました。
「自転車は人生と同じで、最初のこぎ出しが一番きつい。そして、自分の足でこぎ続けなれば到着できない。こぐのをやめれば止まってしまう。適切なギアを選び、自分のペースをつかむことが大切。でも、苦しいけれど、こぎ続ければ仲間とも出会える。その先には素晴らしいゴールも待っている。一度しかない青春を自転車に捧げられる彼らは幸せ者ですね。ぜひ一緒に私たちと走り出しましょう!」
と、顧問の木下先生も語ってくれました。
城北埼玉自転車同好会の歴史はまだ始まったばかり。来年は部活動への昇格も目指します。今後の更なる活躍がとても楽しみです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
城北埼玉中学校
[学校HP]https://www.johokusaitama.ac.jp/
〒350‐0014 埼玉県川越市古市場585‐1
049‐235‐3222
最寄駅/
JR川越線「南古谷駅」・東武東上線「上福岡駅」徒歩25分。スクールバス:「南古谷駅」「上福岡駅」・西武新宿線「本川越駅」からあり。