私学探検隊

勉強のアドバイスをもらいながら、先輩との関係づくり。

中1・中2でペアを組む「数学合同授業」

中1と中2がペアを組む「数学合同授業」。数学の勉強のコツやテストの攻略法など、生のアドバイスが

中1と中2がペアを組む「数学合同授業」。数学の勉強のコツやテストの攻略法など、生のアドバイスが

「強健・厳正・勤勉」を校訓とし、社会のリーダーとなる人材の育成を目指す本郷中学校。文武両道、自学自習、生活習慣の確立を教育方針として、たくましい男子を育てます。
部活が盛んな同校では、伝統的に先輩後輩の絆が強いのが特徴。この縦の関係を勉強面でも活かしたいと実施するのが、中1・中2対象の「数学合同授業」です。これは、中1が中2の生徒とペアになり、数学の勉強の仕方や問題の解き方を教えてもらうという授業。クラスと出席番号でペアが決まり、1年間で4~5回の合同授業を行います。
「先輩後輩の強い絆は本校が誇る文化です。わからない問題があれば、先輩に聞ける。中学に入ったばかりの1年生がそんなふうに勉強でも先輩を頼れるきっかけとなっています」と数学科の野村竜太先生。
特に1学期最初の定期考査は、中1にとって緊張や不安が大きなもの。試験勉強を始める前のタイミングで行う合同授業では、「どんな問題が出るのか?」「具体的な勉強のコツは?」などを、先輩に直接聞くことができます。先輩の成功や失敗を交えたリアルな体験談に真剣に耳を傾ける中1生たち。中2にとっても先輩としての自覚が芽生える絶好の機会です。1年間、1対1で同じペアで行うので、自然と信頼関係も深められます。
「最初の合同授業は勉強のアドバイスが中心ですが、1年の終わりには中1、中2で同じ問題をそれぞれが解いて答え合わせをします。数学の知識を持つ中2の実力を目の当たりにして、中1の生徒は尊敬や憧れを抱くようです」

先輩後輩の人脈が社会で生きる力に

ほかにも本郷中学独自の取り組みとして、数学や英語のオリジナル検定試験があります。長期休み明けに年3回実施しているのが、本郷数学基礎学力検定試験「本数検」。中学は学年ごとに、高校では学年を超えて共通問題を解き、8級から参段までを認定します。この検定試験は直接、成績には影響しませんが、6学年全員の級や段位が壁に張り出されることで、お互いが刺激を受け合い、切磋琢磨するきっかけとなります。
「先輩には部活のサッカーではかなわないから、自分の得意な数学で勝負しようと頑張った生徒もいました。学年が上の生徒たちも、後輩には負けられないと奮起しているようです」
中学生は、英単語力を競う「本単検」(本郷英単語検定試験)もあります。入学と同時に中学3年分の英単語データが入力されたUSBが配られ、それをもとに各々のペースで学習。本単検でも、先輩が面接官として練習相手となるのが伝統です。
「大学進学に際しても、同じ大学を目指す先輩がどんな勉強をしているか、学年をまたいでアドバイスすることも多くみられます。縦や横の人とのつながりを培うことが、社会に出たときに大きな力となると思います」

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

本郷中学校
[学校HP]http://www.hongo.ed.jp/
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