英語が自然と道具になるオールイングリッシュ授業
始めは分からなくて当然
分かる瞬間が必ず訪れる
公立・私立を問わず多くの学校が視察に訪れ注目を集めているのが、鷗友学園女子中学校のオールイングリッシュで行う英語の授業です。中学1年生から英語で英語を学んでいきますが、新入生はついていけるのでしょうか。英語科主任の都築直子先生にお話を伺いました。
「最近は小学校で多少の英語を学んでいるとは思いますが、基本的にアルファベットから始めます。中1だからこそ新しい教科に対するチャレンジ精神が旺盛です。知っている言葉をすぐに使いたい気持ちがあるので、使う機会を増やすために授業でペアワークを多く取り入れています。初めての言語で説明されても理解できないのは当たり前。だから全部わからなくても大丈夫だと説明しています。まずは身振り手振りやシチュエーションで理解しながら、段々と内容が分かっていけば良いのです」。
学年が上がるにつれて染み付いた英語が自然と出る
取材時に見学したのは中1、高1、高2の授業。どの授業でも隣同士で意見を交わし合い、高2では時事問題など高度な内容を英語で講論し合う姿が見られました。入学当初から英語をコミュニケーションツールだと理解しているからこそ、生きた英語を使いこなせるようになります。中学3年間で100万語を目標に多読を行います。豊富な語彙力は、相手や場によって言葉を使い分けることを容易にし、英語でのコミュニケーションスキルが上がります。
「LL教室には絵本や小説など幅広い洋書1万8000冊をレベル分けして揃えています。本には語数が表記されていて、どれぐらいの単語を読んだかを各自が持っているブックダイアリーに記録していきます。なによりも自分のペースで楽しみながら読むことを大切にしています」。
高校生にもなると、ごく自然な英語を書けるようになり、“この日本語をこう英訳したのか”と感嘆することも度々なのだとか。この一連のオールイングリッシュ授業について生徒はどう思っているのでしょうか。
「ある日、生徒たちが校長室に企画書を持ってやってきたんですよ。“オールイングリッシュの授業によって英語でインプットされた情報を日本語に変換する過程を踏まずに理解し、自分の考えを伝えられるようになった。この鷗友学園の英語教育をもっと在校生や外部の人たちとも共有すべき”という内容でした」
そう仰る都築先生の後ろで、校長先生が笑っているのが見えました。生徒と先生の距離が近いのもコミュニケーションが盛んなオールイングリッシュの賜物のようです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
鷗友学園女子中学校
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