世界各国の文化や歴史を理解し、習慣を知る 教養を深める第二外国語で国際的な視野を広げる
真の国際教育に尽力
昨年からは国際教養クラスも新設
30年以上前から続く海外セミナーや近年欧州で主流となっている英語教育「CLIL」をいち早く取り入れるなど、かねてより真の国際教育に注力している横浜女学院中学校。昨年度からは、国内外の大学への進学はもちろん、世界の人々と協働できる女性の育成をめざし「国際教養クラス」を新設しました。
この国際教養クラスでは、世界への関心を高めグローバルな視点を培えるよう第二外国語を必修科目としています。中学1・2年生は週1回、中国語、ドイツ語、スペイン語の3カ国語をローテーションで学び、中学3年生からはひとつの言語を選択し、さらに学びを深めていきます。アカデミークラスも中学2年生から選択可能となり、今年は33名が参加しています。
語学を通じて見識を深め多角的な視点を育む
取材にうかがった日は、中学1年生は2クラスに分かれ、中国語の授業を行っていました。講師の方が広東や四川など八大菜系といわれる料理を地理や歴史的背景をもとに説明すると、「知ってる!」と積極的な生徒たち。中学2年生は少人数グループに分かれての授業。ドイツ語では「Prost!(乾杯)」と元気な声が響き、スペイン語ではスペインは5回食事をするとの説明にざわめき、中国語ではおかゆは飲む、薬は食べるという表現に驚いていました。素直に感情を表現する様子からも、興味や関心をもちながら授業を受けていることがわかります。
「その国の文化や習慣を知らなければ、語学を習得しても活かし切ることはできません。本校の第二外国語は、語学を通じて異文化理解を深めることで、多様な視点をもち他者との違いを受容する姿勢を育むことを目的としています」と、教務部長の佐々木準先生は話します。
体験し学びを深める校外での異文化体験
第二外国語の学びは体験や交流も重視しています。昨年度は夏休みの3日間を利用し、横濱中華學院の講座に参加。算数や食べ物の名称などをすべて中国語の説明で教わったほか、學院の歴史についても学びました。最終日には、中国獅子舞体験や中華街のお店を訪れ、習った中国語を活用し料理のオーダーも。また、10月には東京横浜独逸学園のオクトーバーフェストに参加し、料理や催し物を楽しみながらドイツの文化を肌で感じました。「今でも生徒たちは『タピオカをください』と中国語で言ったりしていますね。やはり言葉が通じたという経験は、大きな自信になったようです。今後も3カ国に限らず、多くの国の文化を体験できればと考えています」(佐々木先生)。
勉強だけでは得られない一生モノの思考を育む
「第二外国語は“学び”を深めることが目標なので、テストでの評価はしていません。各国の文化を自由に感じ、生徒自身が発展させることを期待しています」(佐々木先生)。
今年度から東京女子大学との高大連携もスタートし、生徒主体の学びを一層充実させた横浜女学院。ぜひ、説明会や公開行事で、同校の学びを実感してください。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
横浜女学院中学校
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