私学探検隊

2019年4月、女子校から共学校へ。 令和とともに新時代への1ページを刻み始めた!

男女別学で特長を活かした授業を展開

中1の男子は17名で、理系志望者が入学。数学の授業時間数が女子よりも週1時間多く設定されていて、高2で女子の理系志望者と同じクラスに

中1の男子は17名で、理系志望者が入学。数学の授業時間数が女子よりも週1時間多く設定されていて、高2で女子の理系志望者と同じクラスに

まもなく創立100年迎える横浜富士見丘学園が2019年4月、女子校から共学校になりました。教育の中心を「和」とし、「敬愛」「誠実」「自主」を校訓としてきた同校は、新しい令和の時代の始まりとともに共学校としてスタートしたのです。
「これからは男女の差がなく、みんなが活躍しなければならない時代です。中高時代に高い教養を身につけ、社会的使命をもって活躍してもらいたい。そこで、本校も男女共学に踏み切りました。共学になって1カ月が経ちますが、良いスタートを切れたと思っています」と話すのは、校長の駒嵜健先生。
同校の共学化の特徴は、中1から高1までを男女別学にし、男女の特長を活かした授業を展開すること。そして、高2からは難関大学など上位校をめざすことを目標に志望別の男女混合クラスになります。
「授業は男女別ですが、部活動や委員会活動、行事は男女一緒に行います。中1は3クラス中、1クラスが男子のみのクラスですが、教室も女子クラスの隣になっており、みんなすでに顔見知りです」(駒嵜校長)
別学について、駒嵜校長のお考えをさらに伺いました。
「たとえば、女子は真面目で言われたことは言われた通りにやる。一方、男子は合理的で、必要な部分のみ切り取る。板書がその典型的な例ですが、女子は板書を一字一句すべて書き写し、色もたくさん使いますが、男子は必要なところのみ書き写し、色はほとんど黒だけ。こういった男女の学びの特徴を活かしながら授業を進めていきます。高2で混合クラスになったときに、女子のきめ細やかさや真面目さと男子の合理性を融合して、お互いに切磋琢磨しながら、高い学力をつけてほしいですね」(駒嵜校長)
中1男子クラスの数学の授業を見学させていただきましたが、予想以上に元気でのびのびとしていました。
理科の先生でもある駒嵜校長は、中1の理科の授業を担当しています。
「実験では男女一緒だと男子主導になりがちですが、男女別に行うことにより、男子も女子も全員が実験に参加できるのです」(駒嵜校長)

少人数の学校だからこそ臨機応変に対応できる

少人数のクラス編成で面倒見が良いと評判の同校ですが、これは共学校になってもそのまま。しかし、「最終的には生徒が自ら考え、行動できるよう、高2と高3では朝のホームルームをやめ、その代わり掲示板を見て行動するようにしています。また、ICTでは学校で端末を用意するのではなく、自分の持っているスマートフォンなどのデバイスからアクセスし、自分のものをうまく使いこなせるようにしました」(駒嵜校長)
さらに、この4月に急きょ帰国生の英語の取り出し授業がスタート。この取り出し授業には中1の男子と中2の女子、それぞれ1名ずつが参加。生徒2名に対し、ネイティブの先生2名という贅沢な環境です。
少人数の学校の良さを生かしながら、臨機応変に対応する柔軟さを持ち合わせた同校。共学校になっても、女子校の良さを残しながら新たな歴史を刻み始めた同校に注目です。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

横浜富士見丘学園中学校
[学校HP]http://www.fujimigaoka.ed.jp/
〒241-8502 神奈川県横浜市旭区中沢1-24-1 Tel.045-367-4380
最寄駅/
相鉄本線いずみ野線「二俣川駅」徒歩12分。

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