グローカルに考え、行動できる女性を育む人間関係調整力と2本柱の語学力
日々で育つ多様性と人間関係調整力
グローバル社会に変わる中で様々な力が求められています。創立110周年を迎える歴史ある中村中高が大事にしているのは、英語も日本語も大切にしながら、その背景にある文化や美学、歴史、そして人とのつながりを主体的に学び、考え、動いていける女性を育てることです。中村の伝統とは、「伸びやかで飾らない校風」と「機に応じて活動できる女性の育成」。どんなに目まぐるしく時代が変わろうとも、学校も生徒たちもしっかりとした芯を持ちながら柔軟に対応できる力を育ててきたのです。
「女性の強みは、共感力と柔らかなリーダーシップだと思います。女子校の良さは、男子の目を気にしたり、頼りすぎたりしてしまうことなく、自分たちで協調しながら、話し合って調整し、まとめていく経験が培えることです。会社や業界、国を超えて協力しなければ解決できない問題ばかりのこれからの社会で必要なのは、皇帝型のリーダーシップではなく、こうした調整型のリーダーシップ。中村では日々のなかでこうした“人間関係調整力”が育ちます」
と、江藤健教頭先生。実際に、中村ではクラスだけでなく、行事や部活など学年やクラスの枠を飛び越えた活動でも結束力が強く、仲がいいそうです。
また、それは異なる価値観や経験を持つ相手を尊重することにもつながっています。他者を受け入れ、多様性を大事にすることは、国際教育だけでなく日々の中にあるのです。
自分と世界をつなぐ2本の柱
日本語力と英語力
グローバル社会で意思疎通できる英語力はもちろん必要であり、中村でも毎朝の読書時間に週1日の洋書多読の機会、4技能(話す、聞く、読む、書く)を取得できる授業、さらに海外サマースクールや海外語学研修など充実したカリキュラムがありますが、同時に日本語力も重視しています。「英語であっても日本語であっても、自分で思考、判断し、主体性をもって表現、行動ができる土台は不可欠です。日本語はすべての学問、学力の基盤として、英語はコミュニケーションのツールとして使いこなせるよう中身のある語学力を2本柱で取り組んでいます」(江藤先生)
日本語力は、ただ語いを増やすということではなく、読書の感想を書き綴る「読書ノート」、作文や感想文、各教科のレポートなど年間20本、5年間で100本以上書く「100本表現」、そして1、2年生の国語では「クリティカル・シンキング」の授業等を通じて多面的に養っています。
英語も、グローバルとローカルを結びつけた「グローカル」をモットーに、中1では地元深川を巡って、歴史や文化を学び、中2では海外の方に英語でその深川の街を案内するなど、少しずつ自分や身の回りのことと世界を結びつけ、活動につなげていくのです。中3では京都、奈良、広島、高校では沖縄への修学旅行を通して、日本の文化や歴史をより深く学ぶとともに、戦争などの歴史にも向き合い、平和について考えます。
高校からの国際科は全員が1年間の海外留学、普通科はさまざまな海外研修(希望者)もあり、生徒のほぼ4人に1人が海外生活を経験し、様々な文化や価値観から多くの気づきを得ています。
「人に親切を尽くす」は、中村の生活目標の1つ。それを世界に出ても身の回りの人々に体現し、様々な問題の調整を図っていける。そんな女性が、中村の6年間で自然と育っていくのでしょう。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
中村中学校
[学校HP]https://www.nakamura.ed.jp/
〒135-8404 東京都江東区清澄2-3-15 Tel.03-3642-8041
最寄駅/
メトロ半蔵門線・都営大江戸線「清澄白河駅」徒歩3分。