学校改革で大学進学実績も向上。 あきらめない進路指導で、納得できる進学を
「考える力」を養う伝統の「哲学教育」
「諸学の基礎は哲学にあり」を建学の精神とするのが東洋大学京北中学校です。2015年度に男女共学化、学校改革に着手し、二期生がこの3月に卒業しました。その教育の柱は、哲学教育、国際教育、キャリア教育の3つ。なかでも、同校の根幹をなすのが、生き方教育でもある「哲学教育」です。学祖の哲学者・井上円了の教えをもとに、「哲学的に自ら考える力」を身につけていきます。
「哲学というと、先哲の思想をなぞることを想像するかもしれません。しかし、本校の哲学では、誰もが安心して自分の考えを言える空間であることを意識し、対話を通じて自分の思いを言葉にし、他者の意見に耳を傾け、新しいことを生み出すことに重きをおいています。これは究極的には自己や社会を変える力に繋がることで、すでにその兆しを感じています」(中学で哲学を担当する湯澤貴通先生)
創立から継承してきた哲学という同校のアイデンティティ。考える力を重視する2020年の大学入試改革では、大きな力となるはずです。
国公立や有名私立大学進学実績が年々向上
学校改革を進めてきた結果、上のグラフにあるように大学合格実績は確実に向上。2019年3月生の場合、東工大をはじめとする国公立、早慶上理、GMARCH合わせて約35%という結果を出しています。
これらの合格実績を支えるのが、さまざまな教育プログラムです。学力定着システム「Cycle4」では、日常の到達度テストから学力を分析し、苦手分野を把握。基礎学力の定着を徹底。ASP(After School Program)は、学習に遅れている生徒を対象にした少人数制の放課後補習です。さらに夏・冬の長期休みは、応用・発展問題を行う講習も。
自分の進路をあきらめず最後まで受験に向き合う
さらにきめ細やかな進路指導にも力を入れています。昨年度の進路指導の責任者でもある湯澤先生は、「“諦めさせない進路指導”を徹底することで、生徒のモチベーションを維持。つい、あきめてしまいそうな場面でも、的確な指導で気持ちを立て直し、最終的に納得できる進路に進めたという生徒が多かった」と振り返ります。
進路指導部と各担任が連携を深めることで、データ分析や受験スケジュール調整などアドバイスもより質を高めることができました。生徒自身の大学選びの視野も広がり、将来のキャリアに向けて、最後まであきらめずに受験に向き合えたようです。
進路を選ぶ上で重要なキャリア教育も、中学からスタート。「なりたい自分を見つけ、なりたい自分になる」を目標に、東洋大学見学や社会人インタビューなどを行います。高1の初めには「勉強合宿」も実施。2泊3日で、授業の受け方、家庭学習の両方のハウツーを習得します。さらに、社会人を招いたキャリア講演会、東洋大学から先生をお招きして、学部・学科説明会も行っています。
「自分が大学で何を学びたいのか、将来どんな仕事をしたいのか。哲学的思考を用いながら、自らの未来を生徒自身で切り開いています」(進路指導部長・武田浩哉先生)
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
東洋大学京北中学校
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