6年間で段階的に英語のスキルを身につけ 世界の一員としての意識を高める
英語をツールに国際社会への理解を深める
教育に「シェアドリーダーシップ」の考え方を取り入れ、自主性や貢献意欲を育んでいる星美学園中学校。シェアドリーダーシップとは、自分の持ち味を活かして組織に貢献できる能力のことで、「スピーチが得意だから発表の際は先頭に立って引っ張る」「コンピュータを扱うのが得意だから資料づくりに徹する」など、一人ひとりが個性を発揮して活躍できるようにサポートしています。
国際プログラムにもこの考え方を取り入れ、高校1年次の海外研修旅行を見据えて、段階的にさまざまなプログラムを用意しています。
英語で伝える楽しさを体験しながらスキルを高めていく
中学1年の4月には、3日間の校内英語研修があります。ゲームやフィールドワークを取り入れながら、1時間目から6時間目まで英語漬けのアクティビティを行うことで、英語に慣れ、話すことの楽しさを感じます。教えてくれるのはカナダ、ニュージーランド、フィリピン、スリランカなどの国から来た外国人講師約10名。世界の多様性を感じながら、コミュニケーションを取る喜びを実感していきます。
中学2年の7月にも校内で英語研修があります。ここでは日本の大学へ学びに来ている外国人留学生と共に赤羽の街へ出向き、バス停や史跡などをまわりながら、「外国人に優しい街か?」を調査します。留学生が日本へ来て困ったことを聞きつつ、改善点を考えグループで発表。自分たちと年齢が近い留学生と接することで、教員とは違うコミュニケーションを学ぶことができます。
中学3年からは、週に1時間の「国際」の授業がスタート。英語能力の伸長だけでなく、英語を使ったプレゼン能力を身につけていきます。2学期以降はグループで、ギリシャ神話の発表と、修学旅行後の京都・奈良のプレゼンテーションに取り組みます。コンテスト形式で順位がつけられるため、チームでいい成績をおさめるために何をすればいいのかを考え行動していくというシェアドリーダーシップの姿勢が発揮されます。
中学までに英会話に必要なスキルを身につけているため、高校からは英語をツールに世界に関する知識を深める授業が展開されます。また、シェアドリーダーシップで自主性を培うプログラムの最終段階として、国際社会に出たときに自分は何ができるのかを考えていきます。
高校1年では、全員必修の海外研修旅行へ旅立ちます。香港、韓国、フィリピンから自分の行きたい国を選びます。韓国の姉妹校では、同世代の生徒と英語でディスカッションを実施。フィリピンでは現地の子どもたちへのボランティア体験、香港では経済の可能性について学びます。
教育企画推進チーム主任の佐藤寛子先生に、国際教育のねらいについてうかがいました。「将来海外へ出ていく人はもちろん、日本にいても世界に目を向け、国際社会の諸問題をどうしたら解決できるのかを考えられる人になってほしいと思います。シェアドリーダーシップで、自分にもほかの人にも個性があることを実感して、6年間かけて世界の一員としての意識を高めてもらえたら」と語ります。英語をとおして社会に目を向ける意識も身につきます。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
星美学園中学校
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