未来で活躍する力を育むネイチャーインが今年も始動
自然の中で経験を積み疑問や興味を学びへ繋げる
橘学苑中学校では、かねてより豊かな心と表現力を養う、国際的な視野を広げるなど感性教育に注力してきました。昨年度からは校長の小岩利夫先生が、自然の中で培われた強い感性をもとに、未来でも通用する人間力を高める取り組みとして既存のプログラムをさらに洗練。名前も「ネイチャーイン」とし、中学1~3年生が同学年や異学年で協働しながら進めています。
今年も中学1年生が入学式翌日から、長野県に同校が有するアグリネーチャーいいじまを拠点にネイチャーインをスタート。自然の中で植物や昆虫に触れたり、クラスメイトと友情を育んだりと充実した日々を過ごしました。参加した清水さんは「最初は不安でしたが、みんなと仲良くなれ、最終日には帰りたくないと思うほどでした」。諸藤君も「雪合戦をしたのが楽しかったです」と感想を話します。
さらに5月の田植え合宿では、水中生物を見つける、土のコアサンプルを採集するなど生物や地理的な学習のほか、農園でリンゴの摘果作業も行いました。「農園の方のご厚意で、いろいろな経験をさせてもらえ本当にありがたいです」と中学部主任の上之原真一先生。
校内でも野菜を栽培秋には生徒の力で販売も
ネイチャーインに関連した取り組みは校内でも行われており、学校の畑で数種類の無農薬野菜を栽培。秋には、都内で販売する企画をたてています。「希望者対象の土曜講習では、農作業を行うだけでなく販売に向けマーケティングやアピール方法も検討しています」と北中君。「1年生の頃は土を触ることすら苦手でした」と話す三宅君は、今では熱心に野菜作りに取り組み、生産者への感謝や食物にも命があることを意識するようになったと言います。
英語での表現力を高め異文化への理解を深める海外研修と異文化体験
同校ではグローバル教育も体験を介しての学びを重視し、今年の4月には中学3年生全員が海外研修としてオーストラリアでホームステイを経験しました。語学学校に通いながらアボリジニ・ペインティング体験など現地の文化に触れるとともに、祭りをテーマに生徒たちが日本文化を紹介。特に語学学校では、授業への積極的な姿勢が高い評価を受けました。
「海外そしてホームステイという環境が大きな刺激となったようです。新たな一面を見せる生徒もいて、学びはもちろん精神面でもさらに成長して10日間の研修を終了しました」(上之原先生)。
このほかにも留学生と交流しながら英語でのコミュニケーション力をつけるイングリッシュサマーキャンプやオールイングリッシュの発表会、さまざまな国の外国人講師から学ぶ「世界との出会い」授業など、英語や異文化に触れるプログラムが全学年に多数用意されています。
自然の中で心と感性を育み、好奇心を引き出し学びへと結びつける橘学苑中学校。取材中、質問に対して一つひとつ丁寧に答えてくれる生徒さんの姿が印象的でした。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
橘学苑中学校
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「橘学苑・橘テニスアカデミー前」ほか。