図書館を上手に使いこなせば視野が広がり自分から“調べる”“知ろうとする力”が育まれていく
1950(昭和25)年、青山学院横須賀分校を受け継ぎ誕生した横須賀学院。キリスト教信仰に基づき、世界に貢献できる知恵と実力、豊かな心を持った若者たちの育成に努めています。中高共通の図書館があるのは1号館。窓の外には遠くに海が広がる快適な環境です。「現在蔵書数は3万3千冊。毎月100~300冊の新刊書や参考資料、図鑑などが入ってきます。普段の貸出は6冊2週間で、夏休みなどの長期休みは20冊借りられます。廊下にはおすすめの本のポップやポスターなどを展示し、朝日・読売などの新聞は廊下を歩きながらでも目に入るように立てて並べるなどいろいろな工夫をしています。英語の多読も積極的に薦めているので、コーナーを設置して誰でもすぐに手に取れるようにしているんですよ」と語るのは、司書教諭、森美里先生。
生徒たちは中学に入学した際、国語の授業で図書館の使い方について、オリエンテーションを行います。「本の貸出と返却、それから本の探し方や分類法などをスライドやクイズ形式で学びます。図書館の中をぐるぐる回ると段々自分で本を見つけることができるようになり、思わぬところで新たに興味をそそる本に出合えることもあるんですよ」と森先生。
さまざまな授業への協力
準備体制は常に万全に
授業では教科担当教諭と協力して 調べ学習を実践しています。「高校3年生の保健体育の授業では、大気汚染などの環境問題を取り上げました。この図書館では、約60種類以上の辞書・事典などを使って検索できる“ジャパン・ナレッジ”と、朝日新聞の閲覧や検索ができる“朝日けんさくくん”のオンラインデータベースを採用しているのですが、授業の前段階としてさまざまな検索の仕方や、役に立ちそうなサイトの紹介、本の探し方などのガイダンスをします。先生によって授業のやり方はさまざまですが、生徒がプリントや新聞形式、スライドなどを使って発表をすることもあるので、タブレットやプロジェクターを用意するなど授業がスムーズに進められるように常に準備体制を整えています。またインターネット記事の肖像権の問題やウェブサイトの信頼性の判断など、知っておかなくてはいけない項目についても教えていきます」と話すのは司書教諭、沼島昌代先生。
さらに各クラスから図書委員を2名選出し、活動をしています。「中学では委員がリクエスト本を設置したり、高校では年4回発行する広報紙『読書日和』の制作やショーケースのテーマ展示をしたり、おすすめ本のポスター制作など多岐にわたります。他校との交流会や、読書週間の時にビブリオバトルを開催することもあるんですよ」と沼島先生。
教室の中だけでは学べない、新たな世界をこの図書館で見つけることができます。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
横須賀学院中学校
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最寄駅/
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