生徒のあるゆる「知りたい!」に応える。知的好奇心を喚起し、知性を磨くメディアセンター
様々な目的に合わせて活用できる「メディア」の集積地
世界に向かって、広く心の開かれた女性になるために。恵泉女学園は、「自ら考え、発信する力を養う」ことを目的として、ホームルーム教室24室分にもなるメディアセンターを校舎1階に有しています。センター内は図書館になっているほか、2つのパソコン教室と放送室、また学習室とオープンスペースがあり、まさに「メディア」の集積地。読書体験のみならず、様々なメディアを駆使し、情報を有効に活用しながら知性を磨いてほしいという思いを込めて、「メディアセンター」と名付けられました。
センター内は、生徒一人ひとりが自身のペースで学びを深められるように様々な配慮がされています。見渡す限りの書籍に加えて、グループで学びを深める2つの学習室と、個人で学びを深めるためのキャレルデスク。友人とコミュニケーションをとることのできるオープンスペースや、リラックスしながら書籍を選ぶことができるブラウジングコーナーなど。目的に合わせて快適に過ごせるようにゾーニングを行い、授業内容に応じて使い分けられるほか、休み時間や放課後にも気軽に立ち寄り、自習に使用できる形となっています。
蔵書は9万冊以上。週に20冊以上の新刊を入れ、すぐに調べられる環境を整備
メディアセンターの蔵書数は9万冊以上。中学校一年生から高校三年生までの学びと「知りたい」という気持ちに応えられるように、あらゆるジャンルの書籍を取り揃えています。
「新刊は毎週20冊以上。授業以外の学びをサポートするリベラルアーツ教育部の先生を中心に、購入する書籍を選んでいます。ときには、図書委員の生徒が書籍を選ぶことも。先生と生徒では選ぶ書籍に違いがあり、『生徒はこういったものに興味があるのか』と、先生たち自身も気づかされることが多くあります」と、リベラルアーツ教育部部長の引地先生。情報を得るためにはインターネットが便利ですが、学びを深めるためには、それだけでは不十分。生徒が「知りたい」と思ったらすぐに立ち寄り、調べることができるように、書籍の充実に力を入れています。
多様な分野の学びと出会う。「知る、考える」を促すきっかけづくり
施設の充実を図るだけでなく、読書への関心を促すために様々な工夫を凝らしています。そのひとつが入り口に設置した特集コーナー。これだけ書籍がたくさんあると、生徒が卒業までに出会うことのないタイトルも多数存在します。そのため、少しでも目につく場所に様々な本を置こうと考え、時事に関連する書籍、授業に関連する書籍などを集めた特集を企画。その週の新刊から、読み継がれてきた書籍までを一ヶ所に集めることで、時代を超えて素晴らしい書籍と巡り会えるような仕掛けを施しています。
また、中学生に向けて「読書ノート」という取り組みも数年前からスタートしました。リベラルアーツ教育部でピックアップした100冊の中から年間6冊以上の書籍を読み、感想を生徒どうし、また先生とも共有していく試みです。選び抜いた100冊の本はノンフィクション中心であることが特徴。人間・社会・自然の様々なドラマに触れることを目的として、あえてこのような選定としました。
「現実を扱っているのがノンフィクション。ノンフィクションを読み蓄えることは、人生に起こる様々な問題を乗り越える力を養うことにつながります。社会問題に関する書籍を読んだ生徒から、『ニュースの見方が変わった』と感想をもらったり、読書に興味のなかった生徒がお勧めの書籍を手に取ったのがきっかけである分野に興味を持ったりと、たくさんの効果が生まれています」と、引地先生。
生徒には、知的好奇心を持ち続け、生涯にわたって学び続ける女性になってほしい。メディアセンターでたくさんの情報と出会い、学びを深めることで、かけがえのない時間を過ごしてほしいと願っています。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
恵泉女学園中学校
[学校HP]https://www.keisen.jp/
〒156-8520 東京都世田谷区船橋5-8-1 Tel.03-3303-2115
最寄駅/
小田急小田原線「経堂駅」「千歳船橋駅」徒歩12分。京王線「八幡山駅」から小田急・京王バス「桜上水二丁目」徒歩2分。