私学探検隊

日本の伝統文化を学ぶことが国際理解の第一歩…。独自の教育で真の国際人、リーダーをめざす

日本文化に造詣が深いネイティブの先生

「畳のへりは踏んではいけません。これは大事な日本文化ですよね」と言うのは、国際理解教育推進委員長でニュージーランド出身の伊藤マーク先生。生け花と盆栽に興味があった伊藤先生は、約30年前に初来日。日本文化に造詣が深いようです。
「本校は未来のリーダーを育てる学校です。リーダーたるもの、いろいろな体験をし、正しい判断力や自信をつけなければいけません。国際社会で活躍するためには、日本人として、日本の文化や伝統を知ることが大事です」と言います。
同校では「茶道特別体験」(中3)をはじめ、中2で行く「京都・奈良研修」では能や写経を体験。また、両国国技館で大相撲観戦(中3)になど、日本文化に触れる機会が数多く用意されています。
「たとえば、大相撲観戦。本物の迫力とその場の空気感は、テレビでは感じられません。その場に行き、本物に触れ、体験することで、自国の文化を自分の中に染み込ませることができるのです」
また、英語の説明だけで風呂敷で包むことに挑戦する「英語でラッピング」という、英語と日本文化を組み合わせたユニークな授業も。
左ページでインタビューに答えてくれた中3の竹並千早さんは「伊藤先生は、椅子の引き方や鉛筆の持ち方など、礼儀やマナーについて厳しいです」と教えてくれました。
じつは、華道の先生でもある伊藤先生。「入学直後の中1の生徒は屈託ない笑顔で『ハーイ!』と挨拶してくれますが、私としては礼儀正しい挨拶をするよう注意しています」
外国人に合わせ、真似ることが国際理解ではありません。自国の文化を知り、日本人として自信と誇りをもつことが大切だと教えてくれます。

発信力や質問力も身につく英語の授業

「英語は教科書の暗唱ではダメです。本校の英会話の授業では、中1から調べ学習や発表、ディスカッションの機会を設けています。いろいろな情報を収集する、自分のオリジナルの言葉で考え、発表する。生きた言葉なので、聞くほうもきちんと耳を傾け、一生懸命聞き取ろうとする。聞いている生徒も、発表に対して積極的に質問するようになる。これが、本校の英語学習の基本です」
中学の英語学習の体験の場として、オーストラリアへの修学旅行(中3)や語学研修(希望者)があります。
「オーストラリアへの修学旅行は約1週間。現地の人々との交流をはじめ、さまざまな体験をすることができ、英語に対して積極的に取り組むようになります」
伊藤先生はこのほかにも新しいことに挑戦しようとしています。
「水引を結ぶ『英語でラッピング』に『英語で俳句』も考えています。また、英語と福祉を組み合わせた『英語でダイレクション』は2人1組のペアで行います。一人が目隠しをし、もう一人が英語で道案内をするというものです。お台場の体験型英語学習施設『TOKYO GLOBAL GATEWAY』に行き、英語での職業体験も計画しています」
伊藤先生は「未来のリーダーとなる本校の生徒は宝物です」とも言います。独自の国際理解教育を推進する同校のこれからに注目です。

オーストラリア語学研修に行った生徒さんにインタビュー
語学研修のこと、英語のこと、学校のことetc…
語学研修なので、ちゃんと英語の勉強もしました!

語学研修なので、ちゃんと英語の勉強もしました!

7月18日から31日まで行われたオーストラリア語学研修に参加した、中3の磯田虹太(こうた)くんと竹並千早さん。語学研修や英語、学校のことなど聞きました。
――参加した理由を教えてください。

磯田虹太くん 僕は将来、国際医師免許を持った医師をめざしています。この研修は外国の価値観などを知る良い機会だと思い、参加しました。
竹並千早さん 半年前に家で交換留学生を受け入れました。英語はもともと好きでしたが、このことが大きなきっかけでした。また、もっとうまく話せるようになりたいと思いました。
――オーストラリアではホームステイをしていたそうですね。
竹並さん バディの家がホームステイ先でした。私のホストファミリーはロシア人で、家庭内の会話はロシア語。バディは2歳上の女の子で、彼女が日本に留学したとき、私の家がホストファミリーをしました。彼女はアーティスティックスイミングをやっていて、その練習について行くこともあり、頑張っている姿を見て、「すごいなあ」と…。また、私は洋楽が好きなのですが、たまたま彼女も同じアーティストが好きで、一緒に歌って盛り上がりました!
磯田くん 僕のバディは年下の男の子。バディは日本のアニメが好きだったので、アニメの話で盛り上がりました。お父さんがベルギー人でお医者さんだったことから、将来について話すことができ、有意義でした。
――ホストファミリーを通じて、多民族国家としてのオーストラリアに触れたわけですね。研修中の生活について教えてください。
竹並さん 午前中は日本人だけで英語の勉強をし、昼食後からバディと合流。山登りやアウトレットなどにも連れて行ってもらいました。
磯田くん 午前中は英語の文法、オーストラリアの文化や動物などについても勉強しました。オーストラリアでは「デイ」を「ダイ」と発音すると知り、びっくりしました。
――そのほかに「違い」や「驚いたこと」はありますか?
磯田くん 「ポケットティッシュ」と言っても通じなくて、「スモールティッシュ」と言ったら通じたこと。日本で使っている言葉は海外では通じないんだなと知りました。オーストラリアの中学校には時間割がなく、自分が受けたい授業を選べることです。
竹並さん 日本と違っていろいろな人種や文化があること、多様性を実感しました。
――参加した前と後で、英語に対する学習意欲は変わりましたか?
磯田くん 僕は行く前は、「英語はテストで点数を取るもの」としか考えていませんでした。しかし、違いなどを発見し、体験したことで、生きた言語であることを学びました。
竹並さん 「もっと英語を勉強したい」「流暢に話せるようになりたい」と意欲的になりました。将来は英語を使った仕事をしたいです。
――本庄東で英語を学んだことで印象深いことはありますか?
磯田くん 入学当初、英語の自己紹介が難しかったです。しかし、学習をするうちに英語が身近に感じられ、だんだんとしゃべれるようになり、自信がつきました。
竹並さん 私は昨年、中高合同の英語スピーチコンテストに出場しました。「外国人を受け入れるための民泊について」というテーマで3分間のスピーチをしました。全校生徒が見ている中の発表は、とても緊張しましたが、楽しかったです。
――最後に、本庄東はどんな学校ですか?
竹並さん 楽しみながらも学べる行事が多いです。部活も勉強も両立でき、充実した毎日を送れます。在校生のみんなも信頼できる生徒ばかりです!
磯田くん 勉強では先生のサポートが手厚く、火曜日と木曜日には英語と数学の補習があり、英検など、検定試験にも積極的。一生懸命頑張れば、成績がアップする環境です。
――ありがとうございました。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

本庄東高等学校附属中学校
[学校HP]http://www.honjo-higashi.ed.jp/
〒367-0025 埼玉県本庄市西五十子大塚318 Tel.0495–27–6711
最寄駅/
スクールバス:JR上野東京ライン湘南新宿ライン高崎線「岡部駅」から8分、「森林公園」、「妻沼」、「藤岡」、「伊勢崎」、「籠原」からあり。

この学校の詳細情報を見る