英語の授業は合計週に11時間中3で英検準2級全員取得を目指す
社会のグローバルリーダーを育成するための教育に力を入れている常総学院。なかでも、これからのグローバル社会に欠かせない英語力の強化に注力しています。2020年の大学入試改革でも重視されている、英語の「話す・聞く・読む・書く」の4技能。先駆けること3年前から、中学校では週11時間の英語の授業を実施しています。
同校の英語は中学ではネイティブスピーカーによる「CE」と、英語科教師による「RE」に分けて行われます。REはいわゆる一般的な英語の授業で週6時間、ネイティブとコミュニケーションスキルを磨くCEでは月~金まで毎日1時間の週5時間あります。CEを担当するのは、世界各国から集まったネイティブ教師10名。
「教師の人数が多いだけに、誰が教えても同じクオリティが保てるプログラムを構築しています」と同校の佐藤秀彰先生は自信をのぞかせます。
CEの授業内容を拡充してから、英検の取得率もアップ。同校で掲げる「中3終了までに英検準2級以上全員合格」に向け、大きな成果を上げています。
学年 | 取得級 | 取得数 | 比率 |
---|---|---|---|
3学年 | 2級 | 20 | 17.9% |
準2級 | 70 | 62.5% | |
3級 | 100 | 89.3% | |
2学年 | 準1級 | 1 | 0.9% |
2級 | 12 | 10.7% | |
準2級 | 54 | 48.2% | |
3級 | 93 | 83.0% | |
1学年 | 準2級 | 5 | 4.4% |
3級 | 4 | 38.9% |
検定級の目安/2級:高校卒業程度、準2級:高校中級程度、3級:中学卒業程度
ネイティブ教師1人に生徒10人の少人数クラス
同校でネイティブ教師を取りまとめ、CEプログラムを構築しているのがCE主任のブラットリー・ステント先生です。
「CEでは、コミュニケーションのアウトプットを目的に、まずは “聞く”ことを重点的に学んでいきます」(ステント先生)
教師と生徒、生徒同士ができるだけ密にコミュニケーションをとれるように、授業では1クラスを3分割。教師1人に対して、生徒が10名前後の少人数制となり、生徒が発言する機会を増やしています。
「授業の一例を挙げると、道案内を英語で聞いて、それをまた別の生徒に説明してみる、というものがあります。コミュニケーションは日常的な言葉のやり取りなので、できるだけ耳から自然に覚えることが大切。イラストなどの視覚効果も活用しながら、同じ表現を何度も繰り返すうちに、英語を聞き取れる耳が育っていきます」(ステント先生)
英語を自在に操る先に未来の夢を描いてほしい
多彩な出身国のネイティブ教師との触れ合いも、生徒たちには大きな刺激を与えています。それぞれの個性、生まれ育った文化的背景など、多様な社会を実感。日本人は発音や文法の正しさにこだわって会話に尻込みをしがちですが、普段から英語に慣れ親しんでいる同校の生徒たちは、ものおじせずに積極的に英語のコミュニケーションを楽しんでいます。
授業以外でも、行事などさまざまな機会を設けて、英語でコミュニケーションをとる経験を積みます。中3は海外研修旅行でニュージーランドへ。その準備として、ニュージーランド人が自国を紹介しているYouTubeをCEクラスでチェックしたときには、普段習っている英語と、ニュージーランド英語の発音の違いなどを発見して、生徒たちは新鮮な驚きを感じていたそうです。ほかにも、中1ではブリティッシュヒルズへの国内留学やハロウィンパーティなどがあります。
「生徒には、英語で言いたいことが自由に伝えられるスキルを身に付けて、その先にある自分の夢を叶えてほしいですね。受験生の中には、英語の授業について行けるか不安を感じる生徒もいるかもしれませんが、心配は無用です。入学後、0から始めても、努力次第でどんどん英語力が伸びて、楽しくなっていきますよ」(ステント先生)
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
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