私学探検隊

各教科ごとにさまざまな取り組みを通して失敗を恐れずチャレンジする生徒を育てる

中高一貫の6年間できめ細やかな教育を展開する昭和学院中学校。今回は、各教科の若手教員と教務主任の先生が集まり、アクティブ・ラーニングの具体例や教育にかける思いについて語り合ってもらいました。

あらゆる教科で実践するアクティブ・ラーニング

電子黒板やiPadを活用したICT教育にも力を入れる

電子黒板やiPadを活用したICT教育にも力を入れる

飯野先生(理科) 昭和学院のいいところのひとつに、教師も新しいチャレンジをしやすい環境があります。理科で取り組んだアクティブ・ラーニングの事例としては、今年度、反転授業と3Dプリンターの導入があります。反転授業は自宅で予習を済ませ、授業は実験など全員ですべきことに集中するスタイルにしました。3Dプリンターは現高3と一緒にペットボトルなどを加工して、風車を作成した際に使用。設計から加工まで自分たちでやることで、教科への関心が深まったと思います。
吉田先生(国語) 国語では、生徒自身が自分の読んだ本を紹介する「ビブリオバトル」の取り組みがアクティブ・ラーニングの事例となります。班、クラス、学年と、選抜を重ねながら自分がおすすめの本を人に紹介していくのですが、「自分の言葉で自分の思いを伝える」ことを学ぶ、大きなきっかけになっています。
三谷先生(数学) 数学では、例えば標本調査の際に、自分でテーマを見つけて調査し、データ分析をするなどがあります。ほかにも、図形の組み合わせをチームで考えたり、文章からデータを読み解くことも積極的にやっています。
落合先生(英語) 英語のアクティブ・ラーニングの最たるものといえば、中3全員で行くオーストラリア研修です。中1からその準備として、プレゼンテーションや実際に話すことを繰り返していきます。ネイティブ教師、ICTを活用した英会話授業や動画の活用などは当たり前になってきました。
林先生(社会) 社会では、授業の中で生徒同士の学び合いをかなり取り入れています。現代社会や公民では、ペアや班になって最近のニュースについて意見交換をして、自分の考えを話す機会をできるだけ持たせています。学び合いによる生徒同士の人間関係や学力面での相乗効果を感じますね。

生徒同士が主体性を持ちながら学び合う

三谷先生(数学) 生徒同士だと、わからないときは気軽に質問しやすいし、教える生徒にとってもより理解が深まりますね。数学では、すぐに答えを見つけることよりも、考えて考えて結論にたどり着くことを重視する問題が増えています。ミスをしても、元に戻ってもう一度考えることを繰り返す姿勢を育てることも大切です。
飯野先生(理科) 我々にとって、生徒同士が学び合い、教師は見守る立場となるのが理想の形ですよね。そんなふうに自ら学ぶ姿勢を持つ生徒を育てていきたいと思っています。
吉田先生(国語) 生徒たちには自分の言葉で自分の意見を語れるようになってほしいと思っています。だからこそ、国語科としては一つひとつの「言葉」にこだわり、その本質の意味を理解することを伝えるようにしています。
落合先生(英語) 人間力という点では、生徒たちには一歩踏み出してミスを恐れない積極性を持つことを、しっかりと教えていきたいと思っています。
林先生(社会) 同感です。生徒には失敗する経験こそが必要。こちらが土台を作ってそのレールの上を走るだけでは、社会に出たときに生徒自身が困ります。今だからこそ、たくさん失敗して、たくましく成長してほしいですね。
大橋先生(教務主任) 本校の目指す教育のあり方を、どの教科の先生もしっかりと理解し共有してくれていて、頼もしいですね。各教科ごとに特徴ある授業を積み重ね、生徒の確かな力を育てていると、自信が深まりました。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

昭和学院中学校
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