グローバル社会のなかで再注目される日本文化を礼法の授業と部活動を通して身につける
日本文化を学べる特色が選択理由の上位に
国境を越えて世界と結びつき、様々な価値観や立場にある人々と接するグローバル社会が広がっています。共立女子中学校では、そのなかで改めて注目される日本の伝統文化の学びを重視しています。同校広報部の金井圭太郎先生に、その背景から説明いただきました。
「グローバル社会で海外の人と交流するなかで、日本文化について訊かれる場合も多く、また逆に外国人から日本文化の良さに気づかされる機会も増えました。そこから日本文化に興味をもつ生徒も増え、入学前のアンケートでも本校を選んだ理由のうち、『日本の伝統文化が学べるから』が保護者・新入生共に上位にランクインしています」。
その場にふさわしい立ち居振る舞いを学ぶ礼法
日本文化に関する同校の取組みは、道徳(礼法)の授業と日本文化に親しむ部活動が柱です。金井先生に、礼法から説明いただきました。
「当校の精神的支柱とも言うべき礼法は、中学3年間は道徳の授業時間に隔週で行い、高校ではより具体的なマナーの形を学びます。創立以来、小笠原流礼法の形を基本に、落ち着きのある自然で美しい振る舞いを身につけることを目的に指導してきました。礼法と聞くと形にこだわる印象があるかもしれませんが、相手のことを思い、その場にふさわしい立ち居振る舞いが自然にできる点に意義があります。その理想は、真心で接し、一生懸命に励み、深い思いやりを持つという意味が込められた校訓『誠実・勤勉・友愛』が目指す人物像とも合致します」。
日本のしきたりも学ぶため「留学生の質問に答えられてよかった」という感想も多く、保護者の方からは「冠婚葬祭で、ひいき目なしに娘の所作が一番きちんとしていた」というお声も寄せられるそうです。また「就職やアルバイトの面接で評価された」という卒業生も目立ち、多方面で効果が実感されています。
日本文化を身につけて世界に羽ばたく卒業生
日本文化に関わる部活動にも、同校ならではの特色がみられます。
「日本文化関連の部活動は、自分が参加しなくても友達の活動や発表を見て、その魅力を知る波及効果があります。特に遠州流と表千家不白流の2流派の作法から選べる茶道部は、中学校ではあまり例がありません。書道部は、中高部員が一緒に個人・集団両方のパフォーマンスを練習し部員数も増加しています。また兼部ができる水曜日放課後の講座に華道がありますが、草月流、小原流、池坊、古流の4流派から先生をお招きする活動は希少価値があります」。
このほか保護者の方の希望で保護者向けの礼法講習会や華道入門講座も土曜日に開講(本年度は休講)。皆さんの日本文化への関心は高く、礼法の授業の日は娘さんから教えてもらう方も多いそうです。
「当校の教育で日本の伝統文化を身につけ世界に羽ばたく卒業生も多いです。ぜひその日本文化を世界の様々な場所で伝えられる人に成長してほしい」。卒業後の生き方について、金井先生はこう結びました。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
共立女子中学校
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