共学化2年目。ワクワクする学びの場で チャレンジを続ける「勇者」を求めています!
「チャレンジ」を核に世界を救う「勇者」を育てる
武蔵野大学中学校・高等学校は、2019年にそれまでの武蔵野女子学院から現在の校名となり、男女共学化がスタート。時を同じくして日野田直彦先生が校長に着任し、学校大改革が始まりました。日野田先生は前任の大阪府立箕面高校で地域の4番手校を海外大学進学率日本一の学校に押し上げた実績があります。その手腕は武蔵野大中高でも発揮され、何事にも意欲的にチャレンジする生徒が増えました。この「チャレンジ」こそが同校の掲げる教育の中核となっています。日野田先生は「自分が力をつけて世界を救う。世界に貢献する」人を育てたいといいます。そういう人になるために、新しいことに踏み出す勇気を持ち、わくわくした6年間を過ごすこと。これが同校にとっての「チャレンジ」なのです。「今の生徒たちが大人になる頃には世界の情勢が大きく変わり、今当たり前だと思っていることがそうではなくなります。そういう世の中に立ち向かっていくために、学校では失敗を恐れずに、トライ&エラーを繰り返しながら、どんどんチャレンジをしてほしいですね」と日野田先生は話します。
そして、チャレンジという核を支えるのが「マインド」、「スキル」、「リーダーシップ」の3本の柱です。同校では「マインドセット」というキーワードがよく使用されます。マインドセットとは、物事に取り組む基本姿勢のことです。
これらを育み、同校が目指す人物像は「勇者」です。勇者とは隣に困っている人がいたら、どうすればうまくいくかを一緒に考えられる人のこと。それができて初めて世界を救うことができると同校では考えています。「勇者は最初からそうだったわけではなく、その生徒と出会い、対話を重ねていくうちに勇者として成長していくのがわかります」と日野田先生は話します。
グローバル&サイエンスを醸成し、高校からは3つのコースに
同校では、グローバル&サイエンスをテーマに掲げ、中学の3年間は英語をツールとして世界に貢献できる人、問題解決スキルのある人を育成します。高校になると医学部や国公立などの難関大学を目指す「ハイグレード」、海外大学や国際関係学部などを目指す「PBLインターナショナル」、武蔵野大学を中心に幅広い進路を目指す「本科」の3つのコースに分かれ、それぞれの進路に向けて学びを深めます。また、同校は自然に恵まれた落ち着いて学べる環境も特徴で、IT企業をイメージして造られた図書館や全面人工芝のグラウンドなど設備面も充実しています。
トップダウンではなくボトムアップで
今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響による生徒登校禁止で、ようやく登校できるようになったのが6月でしたが、共学化2年目となり、中2の生徒たちは後輩もでき、少し大人っぽくなった印象なのだとか。部活動などで後輩に親切に接する姿を先生方は微笑ましく見ているようです。
同校は、「トップダウンではなく、ボトムアップで」と日野田先生も言うように、校則や部活動の新規創設など、学校の現状を改革したいと考える生徒にはどんどん提案してほしいという方針です。そのため、現在男子が活動している部活動は学校側で用意したものではなく、生徒たちが企画書を作成してプレゼンテーションを行い、学校の許可をもらうというステップを踏んで創部したものばかりです。また、昨年11月には、当時中1だった生徒たちが教員向けの教育カンファレンス「Edvation x Summit2019」で専門家などの大人たちに混ざって登壇し、自分たちの意見を述べましたが、これも生徒たちの希望により実現したものです。「本校では主役は生徒、先生は伴走者の立場であると考えています。もちろん、すべてがうまくいくわけではありません。オープンスクールで生徒自ら授業を行いたいというのでやらせてみたらうまくいかず、先生の大変さを学んだということもありました。これもトライ&エラーのひとつであり、失敗からどんどん学んでいってほしいと思っています」と日野田先生は話します。さらに、「本校は保護者のクレームも禁止です。クレームではなく建設的な提案をしてくださいとお願いしています」(日野田先生)と、保護者にもマイナスポイントを指摘するだけでなく、学校をより良くするために一緒に学校づくりに参加してほしいと呼びかけています。
コロナ禍でも誰一人取り残さない授業
新型コロナウイルス感染拡大により学校が生徒登校禁止となった時期は、同校でもオンライン授業が行われました。また、生徒が登校できるようになってからもコロナ禍は続いているため、同校では次のようなテーマを掲げて授業を実施しています。
●生徒と一緒につくる
●無理をしない
●学びの継続とモチベーション
●誰も取り残さない
生徒登校禁止期間中はZoomを利用した朝礼、終礼を行い、「みんなの顔が見られて嬉しい」という生徒の声もある一方で、接続のトラブルで入れないことのあった生徒もいたようです。授業はスタディサプリなどのツールを使い、質問はロイロノートで受け付けました。通常は忙しくてなかなか質問できなかった先生にも質問ができ、必ず答えが返ってくるというメリットもあったようです。同校に限らず、オンライン授業は新しい試みであり、うまくいくこともそうでないこともありますが、同校では生徒からアンケートをとり、意見を聞いて、より良いものにしていく工夫をしています。
今年度の学校説明会はオンラインで行っていますが、中2の生徒たちも説明会に参加しています。生徒たちからは「先生と生徒の距離が近く、相談しやすい」、「学校説明会で校長先生の話を聞いて、この校長先生と話してみたいと思い、受験を決めた。いろいろなことにチャレンジできるので、この学校を選んで大正解だった」、「人見知りだったが、すぐにみんなと仲良くなれた」といったコメントがありました。また、コロナ自粛期間も「漬け物を漬けてみた」など、家庭でできることを工夫してチャレンジしていたようで、頼もしい様子が窺えました。
同校には、世界を救う「勇者」を育てるための刺激的な学びの環境が用意されており、ワクワクする6年間を過ごすことが期待できそうです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
武蔵野大学中学校
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