iPadは一人一台。充実のICT環境で 様々な作品を生み出すSTEAM教育を実施
迅速なオンライン授業対応で学びを止めない
聖徳学園では2015年度の中1生から順次一人一台iPadを導入し、ICT教育に力を入れてきました。全生徒にiPadが行き渡った今年度は、新学期から新型コロナウイルスの影響で休校を余儀なくされましたが、4月からスピーディーにオンライン授業を開始。「リアルタイムで行う『同期型』と、何度でも見返すことができる動画を用いた『非同期型』をうまく組み合わせて、生徒にとってのベストな学びを提供しました」と話すのは、学校改革本部長の品田健先生。数年前からICT教育を進めてきたため、大きな混乱もなく、むしろICT教育の大きな可能性を実感したと話します。
1年の情報の授業では、自己紹介の動画を作成。アプリの使い方は動画で説明し、質問は学内専用のSNSで受け、生徒自身で作成をしました。先に動画で自己紹介を共有していたので、学校が再開してもスムーズに友達と交流ができたようです。
自ら考えICTを活用しオリジナル作品を完成
次に「外国語のレッスンムービーを作る」をテーマに、これまでやったことのない言語を一つ選び、あいさつなどを覚え、アップルのClipsというアプリを使って、音声自動認識による字幕の入った動画を作りました。
「この学習の目的は、自分が知らない言語でも、その気になれば誰かに教わらなくても勉強ができるということを実感させるために行いました。これまで生徒達は誰かに教えてもらわなければ勉強ができないと思っていたようですが、iPadを使ううちに、いろいろなことが自分でできることを知ります。このように、自主的な学びにICTは欠かせないツールなのです」
高校生になると、教科をまたいだ世の中の様々な課題を解決する力を養うSTEAM教育へと発展していきます。S(科学)、T(技術)、E(工学)、A(芸術)、M(数学)の意味で、教科をまたいだ学びを行います。例えば、高2の総合の授業では、ある国の問題を挙げ、それを解決するためにはどうしたらよいかグループで考え、最終的に解決案を実践します。あるグループでは、グアテマラの教育水準の低さを問題視し、現地で使える講義動画を作成しました。
「本校では様々なアウトプットができるようにしています。プレゼン、ポスター、動画など最適なものを選ばせています。それらを共有できるようにして学び合える環境です。これまで学んだことをうまく組み合わせ、足りないものは調べ、自分達で考えながら形にしていく。その試行錯誤の中でたくさんの学びや気づきがあります」
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
聖徳学園中学校
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