私学探検隊

生徒会、国際交流、文化祭、部活動などコロナ禍でも歩みを止めないオンラインの活用

授業だけではないオンラインの取り組み

マレーシアの生徒とオンラインで交流会を開催

マレーシアの生徒とオンラインで交流会を開催

国際学院中学校高等学校は、中高一貫部で全員がiPadを所持するなど、IT教育に力を入れています。そのような中、今年度は新型コロナウイルス感染拡大により休校となり、自宅でのオンライン授業を余儀なくされました。「中高一貫部の生徒は既にiPadの操作に慣れていたので、オンライン授業へ比較的スムーズに移行することができました」と話すのは、中高一貫部教頭の田中直樹先生。4月下旬から開始した授業動画の配信のみならず、5月からはオンライン会議アプリを利用した双方向の授業が実現しました。
同校でのオンラインの活用は授業だけでなく、多岐にわたります。5月には高校生徒会のオンライン選挙を実施。立候補者の演説を全校生徒に向けて配信し、投票もオンラインで行い、自動集計されました。投票から開票までの時間が短縮されるという利点もあり、画期的な試みでした。投票の結果、中高一貫部の生徒が生徒会長に任命され、新体制で無事スタートを切ることができました。また、同校は埼玉県初のユネスコスクールに認定されており、国際交流が非常に盛んです。例年であれば海外の交流校の生徒が同校を訪問するなどの行事がありますが、今年度は中学生がマレーシアの生徒たちとオンラインで交流会を開催しました。また、9月に開催されたオンライン文化祭も海外交流校の生徒たちに見てもらい、とても好評だったそうです。その文化祭では生徒会が中心となり、校内での大規模なドミノ倒しを生中継。その様子は全国ネットのテレビでも紹介されました。

射撃部はオンラインの大会で全国上位に

同校は部活動が盛んなことも特徴ですが、特に射撃部は全国大会常連です。射撃部に入りたくて中学から入学する生徒もいます。射撃部の顧問で同校OGの⻆谷理沙先生は「今年は7月と8月に射撃競技の高校全国大会が世界で初めてオンラインで実施されました。また、11月に開催される東アジアユース大会もオンライン開催される予定です」と話します。同校の選手たちは各部門で1位から5位までに入賞。オンライン開催でも優秀な成績をおさめることができました。
また、オンラインの活動とは異なりますが、コロナ禍で同じ学校に通う仲間たちの役に立ちたいと、母親とともに布マスク作りに取り組んだ生徒もいました。できあがったマスクは全校生徒分の800枚。3月上旬から取り組み始め、5月上旬に完成させて学校に寄贈しました。
新型コロナウイルスの感染拡大は学校教育の場でもさまざまな影響を及ぼしましたが、同校ではいち早くオンラインの活用に着手するなど、先生方や生徒たちが柔軟な発想で、これまでの歩みを止めずに乗り越えるための工夫を続けています。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

国際学院中学校
[学校HP]https://jsh.kgef.ac.jp
〒362-0806 埼玉県北足立郡伊奈町小室10474 Tel.048-721-5931
最寄駅/
ニューシャトル「志久駅」徒歩12分。JR「上尾駅」「蓮田駅」からスクールバスでそれぞれ10分・15分。

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