iPadを取り入れた「理科Ⅱ」の授業で視覚と聴覚に訴え、さらに理解を深めていく
今まで生物に興味を持てなかった生徒たちも夢中になる授業を
「女子一貫教育」で、思いやる優しい心を持ち、自己確立をするための「仏教を基にした教育」と、自身のキャリア選択に必須の知識やスキル、本質を見極める力を学校生活で育む国府台女子学院中学部。
ICTを活用したさまざまな授業が進む中、2020年から生物や地学などを学ぶ「理科Ⅱ」でもiPadを使った授業を行うようになりました。「今まで実際に見たことのない動物や鳥類、魚類などは写真で見るのがほとんどでしたが、iPadを使うようになってからは、画像や動画で見たり、知らないことや興味をもったことについてインターネットを使って検索したりするなど、一人ひとりが積極的に授業に参加するようになりました」と語るのは理科の宮内健太先生。
共有アプリケーションを使い協力しながらグループワーク
授業では「ロイロノート・スクール」というアプリケーションを使用。資料の配付はもちろん、一人ひとりの作業や生徒同士の情報交換、グループでのまとめ作業などが簡単で、クラス全体の意見の共有が即座にできます。
「例えば中学1年生の『動物の分類をまとめる授業』では、教科書に紹介されている分類から1つ決め、その分類に含まれる動物を3種類選び、グループごとに自由に構成を考え、イラストを書いたり、フリー素材の写真などを使って思い思いに工夫を凝らした発表を行います。いつでもiPad上で情報の共有ができるので、調べきれなかったことは宿題のようにして各自が持ち帰り、新たにわかったことを教えあったりして楽しく学んでいるように感じます。またアプリケーションを上手に使える生徒が苦手な生徒に教えてあげるなど、お互いのコミュニケーションツールとしても活用できていると思います」(宮内先生)。
今まで生物や地学の授業に積極的に参加するタイプではなかった生徒たちが、いきいきと取り組む姿を見ていると、宮内先生自身にも新たな発見があったといいます。「生物や地学の授業は言葉で説明するだけでは伝わりません。画像や動画を見せ、“視覚”や“聴覚”に訴えかける授業をすると生徒たちの“興味の熱量”がどんどん上がってくるのがわかります。今後は生徒たち自身でテーマを決めて、それについて調べ、知識を増やしたり、実験を取り入れたりするなど、もっと自由度の高い内容にも挑戦できたらと思います。授業をとおして自主性、協調性、探究心を高めて成長していってほしいと考えています」(宮内先生)。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
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