私学探検隊

初挑戦の「日経ストックリーグ」で部門優秀賞に!

課外活動を大切にする市川中の取り組み

左から空き家をテーマにした平井清翔(さやと)さん、教育をテーマにした城市明日香さん、メイクがテーマの重松みずきさん。(取材時中3)

左から空き家をテーマにした平井清翔(さやと)さん、教育をテーマにした城市明日香さん、メイクがテーマの重松みずきさん。(取材時中3)

市川中学校では、官民で行うプログラムやコンテストなどの課外活動の情報を生徒たちの端末に入っている「Classi」で共有しています。多くの学生が留学プログラムや様々なジャンルのコンテストに挑戦し、「在学中に1度はチャレンジしたい」と考える空気ができています。2020年度の「日経ストックリーグ」では、4グループが応募し、水素エネルギーをテーマとしたグループが中学部門優秀賞に輝きました。
「日経ストックリーグは経済、金融、株式の仕組みや企業の経済活動を学べる株式学習コンテストですが、レポートのレベルの高さを知っていただけに二の足を踏んでいました。ただ賞を取れなくてもレポートを仕上げる課程が勉強になるだろうと発信をしたら、20名以上の生徒が手を挙げてくれました」(吉田康彦先生)。
生徒たちは「投資に興味があった」「友達に誘われた」「しゃべるのが苦手でレポートなら」ときっかけはそれぞれですが、「周囲が取り組む姿を見たり、先輩方の経験を聞いたりして、いつか課外活動に参加したかった」という気持ちがあったことが共通項でした。

レポートへの取り組み方とそこから学んだこと

6月に募集をかけ1月に提出するという、半年がかりのレポート作り。先生は株の仕組みや株式を見る上での指標、基本用語の説明といった基礎のみをレクチャー。あとは生徒たちに委ねられました。どのチームも共通して苦戦したのがテーマ決め。
「夏休み前にテーマを決めて調査を進めましたがうまくいかず、11月に決め直したので時間が足りませんでした」と重松さん。「ICTか水素で意見が割れましたが、問題点があるけど、今後発展する可能性を感じた水素に絞りました」(水沼さん)。
また、チームでレポートを仕上げていく過程も試行錯誤の連続。「僕たちのチームは、Slackを使っていましたが不具合が発生してteamsに移行。投資先企業のスクリーニング、ポートフォリオのアピールポイント、最終的な仕上げなどをそれぞれ分担し、レポートを作成しました」(平井さん)。チームの連携が取れずに悩んだという城市さんは、「1人だと何もできないということを学びました」と、これも良い経験になったようです。一方で企業や大学教授とのメール文面までもみんなで話し合ったという水素チーム。週1のteams会議で都度役割を振り分けたそう。
ほとんどゼロベースで取り組んだ株式の世界を通して様々な企業を知ることができた生徒たち。「企業にアンケートを出したら、複数の企業から回答を頂いて、自分が動けば世の中の人と繋がることを実感しました」(城市さん)。社会をリアルに感じられる経験をたくさんしている姿に、日本の未来を感じずにはいられません。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

市川中学校
[学校HP]http://www.ichigaku.ac.jp/
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京成本線「鬼越駅」徒歩20分。JR総武線・都営新宿線「本八幡駅」、JR武蔵野線「市川大野駅」、JRなど「西船橋駅」〔直通バス(登下校時のみ)〕からバス「市川学園」「市川学園正門前」。

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