私学探検隊

英語アウトプットの機会を多く設定することでプレゼンテーションスキルを強化

コミュニケーションに重点を置いた英語プログラム

2021年、京都大学などの国公立大学52名合格、早慶上理ICU63名合格と、難関校への進学実績を伸ばしている安田学園。背景には、やり取りに重点を置いた英語の授業にあります。英語科主任の土屋道明先生に英語教育についてうかがいました。
「実用的な英語コミュニケーションを身につけるための取り組みとして、中学1年から授業のほとんどをネイティブ教員も交えたオールイングリッシュで行っています。また、『書く、読む、聞く、話す』の英語4技能にプレゼンテーションスキルを加えた『4技能5領域』の向上をめざし、授業以外でも多様なプログラムを用意しています」
例えば、英単語帳を出題範囲とした全100問の英単語コンテストを年に5回実施。高校生は1年生~3年生まで出題範囲を統一して競い合うことで、それぞれの学年で緊張感を持って取り組んでいます。
また、中学1年生から3年生は年に1度、全員が英語スピーチコンテストに参加。クラス内予選を勝ち抜いた代表者は、学年全員の前でスピーチを行います。

現地の大学生に英語でプレゼン発信力を鍛える

オンライン英会話では、中学1年から高校3年までコーディネートされたプログラムで、生きた英語を学ぶ

オンライン英会話では、中学1年から高校3年までコーディネートされたプログラムで、生きた英語を学ぶ

1年間の学びの集大成となるのが今年からスタートする1週間の「オンラインスタディツアー」。VR等を用いながら空港やパーティーなどのシチュエーションで英会話を練習後、アメリカで学ぶネイティブの大学生に向けてオンラインでプレゼンテーションを行います。高校生はプレゼンテーマの難易度も上がり、自分でアプリを考えて企画提案するという課題も検討しているといいます。
「プレゼンでは、ポスター資料や動画などさまざまなツールを駆使しながら実施してもらえたらと思っています。試行錯誤を繰り返しながらプレゼンを行うことはひとつの『成果』となり、自信にもつながります」(土屋先生)。今年も海外語学研修に行けなくなりました。それでも、あらゆる取り組みのなかで、アウトプットによって知識を定着させ、課題に向き合い、発表をして得る自信を積み重ねることで、英語へのモチベーションを高めています。主体的に課題と向き合い結果を残した経験は、大学入試の総合型選抜(旧:AO入試)でのアピール材料にもなりそうです。
同校では中学3年生で英検準2級取得を、高校1年で2級取得を目標にしていますが、ほぼ全員が達成しているといいます。発信型の英語力を身につけるプログラムは、結果的に生徒の希望進路の実現につながっているようです。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

安田学園中学校
[学校HP]https://www.yasuda.ed.jp/
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