「自分たちが過ごす空間は、自分たちで決めたい」生徒による「学校リノベーション委員会」が誕生
校舎のリノベーションに生徒のアイデアを採用
湘南白百合学園では部活動以外でも、ボランティア活動やSDGsについて考える会など、学年を超えた有志の活動を応援してきました。そして、昨年11月に新たに誕生したのが、「学校リノベーション委員会」です。同校では今年度、部室などに使っていた1階の「サービスエリア」を新たな空間にリノベーションすることになりました。生徒たちが使う空間なのだから、生徒たちのアイデアを取り入れたいと募集したところ、中3~高2までの32名の生徒が立候補し、プロジェクトがスタート。今回はこのプロジェクトに参加した4名の生徒にお話を伺いました。
自分たちのアイデアが後世に残せるのが嬉しい
「今までは、各部に部室があったのですが、不要なものが多く置かれていたので断捨離し、運動部と文化部で1つの部屋にまとめ、スリム化することにしました。そのぶん空いたスペースを全生徒が利用できるコミュニケーション空間にしたいと考えました。コンセプトは『湘南を感じる憩いの場』です」、そう話すのはリーダーのN.Kさん。まず始めに、設計を担当する企業と一緒に、「どんな空間にしたいか」を話し合いました。「生徒同士が活発に意見交換できるように、プロジェクターを置きたい」「みんながくつろげるように、クラゲの水槽を置いたらどうだろう?」など、さまざまな意見が出たそうです。「クラゲは予算的に難しく実現しませんでしたが、代わりに観葉植物を置くことにしました。専門家のアドバイスを聞きながら、自分たちにできることが何かを考えていきました」(A.Kさん)。
このプロジェクトの魅力は、建築のプロの話を聞けることです。「写真日記というワークショップでは、自分たちの街のいいところ、悪いところを探してくるという課題がありました。こうしたワークショップを通じて、居心地の良い空間を考えていきました」(A.Nさん)、「みんなが過ごしやすい家具の配置や、どんな家具を取り入れるかなど、プロのアドバイスを聞きながら、一つひとつ決めていったのが楽しかったです」(K.Yさん)。
新しいスペースは湘南白百合の「ゆり」にちなんで、「リリースペース」に決定。昇降口には、キリスト教校らしくステンドグラスの壁画を飾ることにしました。原案の応募を募った結果、馬に乗っているジャンヌ・ダルクと百合の花に決まりました。「自分たちのアイデアが、形になって残るのが本当に嬉しい」(N.Kさん)。「リリースペース」は、来年1月に完成します。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
湘南白百合学園中学校
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